2006/7/10

結婚できない男(火曜10時 フジテレビ)

偏屈な性格ゆえ、40を目前にしていまだに結婚できない建築家・桑野信介が、周囲の3人の女性と関わり合いになるなかで恋に落ち(たぶん)、結婚する(のかな?)、コメディタッチのストーリー。

主演は阿部寛。彼をとりまく女性陣には、夏川結衣、高島礼子、国仲涼子。そのほか、桑野の弟子に塚本高史、桑野の友人である医師役に尾美としのり。

…地味っ!

阿部寛は、まあいいですよ。主役としての風格十分です。
しかし、ヒロイン役が夏川結衣、高島礼子、国仲涼子っていうのは…。

や、個人的には、夏川結衣さん嫌いじゃないです。つか、むしろ好きです。
昔から「きれいな人だなー」と思って見てましたし、僕が大好きな『青い鳥』でヒロインを演じた人でもありますから。
しかし、客観的に見て華があるかないかというと、やっぱり地味な方に入ると思うんですよね。。

国仲涼子も、まあいろいろヒロイン役をやっていたりしますけど、なぜか地味に見えてしまうんですよね。。

…あれ?

と思い、過去のエントリーを読み返してみると…。

ここでも、国仲涼子がヒロインを演じた(のかな?最後まで見てないけど)『ブラザー☆ビート』を「地味」と評していました。
どうも僕の中では、「国仲涼子=地味」という図式が出来上がっているようです。

さらに尾美としのり。この人の存在によって、多少なりとも存在したかもしれない「華」さえ打ち消されてしまった感が。


初回のストーリーで描かれたのは、美人女医・夏美(夏川結衣)と、おなじく美人のお隣さん・みちる(国仲涼子)との、あまり素敵とはいえない出会い。
(ちなみに、高島礼子は建築事務所の同僚役なので、もともと知り合い。)

直腸ポリープで倒れた桑野。救急車で病院に運んだみちる。彼の診察に出てきた夏美。
夏美が持ち出した、肛門に突っ込むらしい怪しげな器物を見てビビる桑野。

それから何やかやあって、ふたたび直腸ポリープが痛み出し、病院に担ぎ込まれる桑野。それは彼の40歳の誕生日。今度こそ観念して尻を出す桑野。再び怪しげな器物を取り出す夏美。

カチャカチャ…。

涙ぐむ桑野の尻に、怪しげな器物が迫る…!


というところで第1回終了。

…どんなクライマックスですか!
設定されている状況も、ものすごく地味なんですけど…。


が。なんですが。

なんなんでしょう、この妙なおかしさは。
何がどうってわけでもないんですが、なんとなくおかしいんですよ。

ひとくせある登場人物たちの生態が淡々と描かれるのを見ていると、…ンフ、ンフフ、と、ついついニヤけてしまうんです。
大真面目な顔でブツブツぼやく桑野、ちゃっかりキャラのみちる…。

地味なキャスティングも、この妙なおかしさをかもし出すための、緻密に計算された作戦だったのか?とさえ思われます。尾美さんの存在も、こうなるとプラスです。

そんなわけで、地味だ地味だとさんざん書きましたが、けっこう楽しめたわけですよ。
これは続きも見ようと思います。


ちなみに、初回視聴率は、なんと20%を超えたらしいです。
この地味なキャスティングで20%超えは、画期的なんじゃないでしょうか。

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