2006/7/ 8

今クールのテレビドラマ総括(2006春)

すでに夏ドラマがいくつか始まっていますが、今さらながらテレビドラマ総括をお送りします。

今クールの対象ドラマは、

・おいしいプロポーズ(日曜9時 TBS)
・トップキャスター(月曜9時 フジテレビ)
・アテンションプリーズ(火曜9時 フジテレビ)
・ブスの瞳に恋してる(火曜10時 フジテレビ)
・弁護士のくず(木曜10時 TBS)
・医龍 Team Medical Dragon(木曜10時 フジテレビ)
・クロサギ(金曜10時 TBS)
・ギャルサー(土曜9時 日本テレビ)

以上8本。

今回もランキング形式でいきます。
(最近時間がなくて疲れ気味なので、短めにね。)

第8位:おいしいプロポーズ(日曜9時 TBS)

第1回を見た後のレビューを書き忘れていますが、全部見ました。
残念ながら最下位です。

意外にも連ドラ主演は初めてのハセキョーと、「主人公の友達役」くらいしか出番のなかった小出恵介の2人を主役に抜擢したということで、チャレンジ精神はいいと思います。
特に小出恵介の抜擢には驚きました。彼のことは以前からちょくちょく目にしてはいましたが、あの彼がいきなり主役!?
小出恵介は、これで一気に主役を張れる男優のひとりにステップアップするのでは。

ただですね、この二人の恋愛の顛末に感情移入できたかというと…正直きびしかったですね。。

二人がだんだん惹かれ合っていっても「あ、そう」という感じでしたし、大企業の御曹司と一介のシェフという「身分差」ゆえに引き裂かれる二人を見ても「ふうん」という感じでした。「二人の恋が成就してほしい!」なんていう思いは、これっぽっちも湧きませんでしたね。

もっとも、最後の終わり方は、まああれはあれでよかったのかも。
題名が『おいしいプロポーズ』なので、身分差を乗り越えてめでたくご結婚!みたいな能天気な終わり方なんだろうと予想していましたが、そうではなかったですね。
二人はお互いのために別れる。そして時が過ぎ、それぞれ別の道を歩みだしていた二人が、再び出会う。二人の恋が再スタートする予感を漂わせたところで、エンディング。

このパターン、過去の例にあてはめてみると、僕の大好きな名作『愛しているといってくれ』の終わり方そのものなわけですよ。「パクリじゃん」といえばそうかもしれませんが、まあパクリなんてよくある話なので、そこはべつにいいんじゃん?と思います。

もっとも、主人公二人への感情移入の度合いが『愛しているといってくれ』に遠く及ばないので、あんまり感動しませんでしたが。


第7位:アテンションプリーズ(火曜9時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

最初のレビューで酷評しましたが、予想通り低い順位となりました。

「予想通り」とはいっても、最初思ったほどダメダメではなかったと思います。「第2回は見ない」と書いたものの、なんだかんだいって最後まで苦にせず見られました。何がよくなかったかと思い返してみると、特に悪いことはないんです。真矢みきの教官役もよかったし、上戸彩のむかつくキャラもだんだんいいやつになっていったし。

ただ、あまりにも予想通り、あまりにも予定調和な展開に、感心するポイントもまったく見つからなかったんですよね。

上戸彩とその相手役の錦戸亮、恋仲になるのかと思っていましたが、案外淡白な関係のまま終わってしまいました。いちおう恋仲にはなっているものの、二人の仲を裏付ける事実は、小型飛行機で二人きりで飛行したということ以外にはあまりなく。
そこ、ちょっと物足りなかった感じです。


えーと。。

ほんとにコメントすべきことが思いつかないので、このへんで終わりにします。


第6位:ブスの瞳に恋してる(火曜10時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

初回を見た印象はけっして悪くなかったし、その後もわりと楽しめたんですが、順番に並べてみるとこの順位になってしまいました。

売れっ子構成作家のおさむとブスの美幸という二人の主人公が最終的に結ばれるという結末は、見ている側も最初から最初からわかっています。が、おさむが昔の彼女とよりを戻したり、美幸が夢をあきらめ、ふたたびそこから這い上がったり…といったさまざまな過程は、「最後まで見届けたい」という興味を持続させるに十分だったと思います。

村上知子演じる美幸にも、外見のハンディを乗り越えて感情移入できましたし。
最終回、お笑いコンテスト「W-1グランプリ」で美幸たちが優勝したところでは、ちょっと泣けましたよ。

ただこのドラマ、見始めると面白いんですが、毎回毎回、見始めるまで腰が重かったんですよね。
週に8本もドラマを見てると(大河ドラマもいれると9本)、週末に一気に消化するような見方になるのですが、どうしても疲れてしまうので、心惹かれるものから順に見るようになります。そうするとなぜか、いつもこのドラマがいちばん最後に残ってしまったのです。
ということは多分、自分の中での「楽しみにしている度合い」が低かったんだと思います。

そういったもろもろを反映しての「6位」という順位です。


第5位:弁護士のくず(木曜10時 TBS)

第1回を見た後のレビュー

貴島誠一郎×豊川悦司の久々のコンビということで、なかば無理矢理に気持ちを盛り上げて見ていたこのドラマ。結局のところ、「んー、まあまあでしたね」という評価になりました。

豊川悦司初のコメディということで、これまで見たことのなかったトヨエツを見せてくれたところは、チャレンジングでよかったかもしれません。
が、髪はパーマ、ほっぺは赤、顔にはいつもバンドエイド…という「弁護士の九頭」のキャラは、なかなか受け入れがたいものがあったのも事実。
キャバクラに入りびたるろくでなしという設定も、素敵とはいいがたいものが。

ただ、中盤、自分の子かどうか定かではない女の子を引き取り、二人で暮らしはじめるという展開があったわけですが、そのへんで九頭のキャラクターをちょっと愛せたかもしれません。

一方、伊藤英明演じる、正義感が強くどんくさい新人弁護士は、素直に愛せるいいキャラだったと思います。

こういうドラマって、序盤〜中盤は1話完結で、終盤に数話連続のシリアスで大きなネタを持ってくる…というスタイルが多いように思いますが、このドラマは最後まで1話完結スタイル、しかも最終回のネタも「誤解があって別れかけていた元婚約者同士の二人を元に戻す」という、ごく普通のものでした。「弱きを助け、巨悪に立ち向かう!」的な展開とは、結局最後まで無縁でした。

まあ、終止のんびりした雰囲気を貫き続けたところがまた、このドラマのいいところなのかもしれません。
でも個人的には、ちょっと物足りなかったなあと思います。


ちなみにこのドラマ、続編があるらしいです。連ドラなのか、スペシャルドラマなのかはわかりませんが…。
トヨエツと伊藤英明演じる弁護士コンビが、より愛せるキャラになってくれることを期待します。


第4位:トップキャスター(月曜9時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

このところ、ゲツクで面白いドラマにあまりお目にかかっていなかったように思うのですが、これは久々に、ゲツクにしては面白いドラマでした。

最初のレビューで書いた通り、ありがち感が強かったのは事実。
それを救っていたのは、天海祐希をはじめとするキャストの魅力でしょう。
天海祐希演じるコミカルなキャラクターはもちろんのこと、「むかつくやつかと思ったら実はいいやつ」の谷原章助、最後までアホキャラの玉木宏、オーバーアクションが面白い生瀬勝久、などなど。

あと、脚本が実にしっかり作られていると思いました。各回、序盤にいろいろ伏線が張られ、それぞれにちゃんとオチがついてくる、というところが。
フリに対して必ずちゃんとオチがついてくることに確信を持てるので、「このフリにはどういうオチがつくんだろう?」なんてことを楽しみにしながら見ていられました。

まあ、フリとオチがあんまりしっかりしすぎているのも、ちょっと出来すぎな感じがしてしまうところはあったのですけれども。

終盤、自分たちが所属するテレビ局の贈賄スキャンダルを暴くという展開がありましたが、さっき『弁護士のくず』のところで書いたような「巨悪に立ち向かう」的シリアスな展開で締めくくるのかと思いきや、そこは案外あっさり流し、爆破予告犯を捕まえるという別のエピソードで締めくくられました。
そこって…うーん。ちょっとピンとこない気がしました。


まあ、全般的には楽しませてもらったので、よかったんじゃないでしょうか。


第3位:ギャルサー(土曜9時 日本テレビ)

第1回を見た後のレビュー

最初のレビューでなにげに絶賛してみたこのドラマ、最後まで見た感想も「面白かった!」です。
設定、展開とも、徹底的に「ありえねー」なのですが、むしろそのありえねー具合を心底楽しめた感じです。

なんといっても面白かったのは、最初のレビューでも書きましたが、古田新太演じるジェロニモⅢ世のキャラクター。アリゾナの原野でインディアンをやっているはずなのに、日本語ペラペラだったり、ネットでビデオチャットをやっていたり。回が進むにつれ、だんだんギャル語が染ったり。

ありえねーといえば、最終回、藤木直人演じるカウボーイのシンノスケが、投げ縄で雷を捕まえて発電所に送り込み、街中を停電させ、ギャルや街の住人にきれいな星空を見せる…というシーン。「んなわけねー」と思いつつ、「もうこれはそういうドラマだからいいのだ」と納得してしまいました。

古田新太らが繰り出す小技による「笑い」の一方で、ギャルたちをめぐるストーリーも、しっかりしていてよかったと思います。
基本的に1話完結型ですが、各話のオチがなかなか読めませんでした。既存の型にはまらないストーリー、ということでしょうか。かといって、奇をてらったストーリーというわけでもなく、各話が終わるときには、そのオチのつき方に自然に納得がいくのです。そのストーリーを通して発せられるメッセージも、心に響きました。


そんなこんなで、最初は全然見る気のなかったこのドラマ、ラッキーな拾い物をしました。


第2位:クロサギ(金曜10時 TBS)

第1回を見た後のレビュー

前々クール、前クールと連続して第1位だった、TBS「金曜ドラマ」枠、今クールは残念ながら1ランク下がって第2位となりました。

基本的には、まあまあ面白かったと思います。
詐欺のために家族を失った少年が、詐欺師を食う「クロサギ」となって復讐するというダークな設定は、まさに僕好み。
自分の親を騙した敵・御木本の背後にいた黒幕・桂木の「駒」となり、詐欺師たちを次々に食い、次第に御木本に迫る「クロサギ」こと黒崎。しかし黒崎は、桂木の気持ちひとつでいつ捨てられるかわからない、もろい立場の存在。そして、次第に迫りくる刑事・神志名の影…。こんなストーリー展開も、僕は大好きです。

…が、正直、そのストーリーにいまひとつ乗り切れなかった気がします。
このドラマを見る上での、僕の真剣度が足りなかったんでしょうか…。

あえて理由をつけてみると、復讐に燃える黒崎の「必死さ」があんまり感じられなかったから、というのがあるかもしれません。山下智久の演技は、なんとなく余裕で詐欺をやっているように見え、「捕まるかもしれないという危険を冒して復讐に挑む」という感じがあまりしませんでした。
なので、「なんとか復讐に成功してほしい」とか「復讐を捨てて自分の幸せを考えてほしい」とかいった感情移入が、いまいちしづらかったです。

もっとも最終回、敵・御木本をあと一歩のところまで追いつめるものの、最後の最後で警察に出し抜かれ、ついに逮捕されるという展開がありました。ここで初めて黒崎の「必死さ」が感じられ、いつのまにか感情移入している自分がいました。黒崎の無念さが実感をもって伝わってきて、「あと少しだったのに!どうして!ひどすぎる!」という気持ちが頭を占領しました。
最後にそういう気持ちになれたということで、このドラマは良かったなあと思えます。

いったん逮捕された黒崎は、桂木の手回しで証拠不十分となり、釈放されるという展開に。
すぐに釈放されるというところに、あっさりしすぎて物足りないような気がしたのも事実。
でも、釈放された後の黒崎は、復讐のみに妄執するのではなく、少し人に心を開けるようになったようで…。そういう終わり方も、後味がよくてよかったです。

…といったことを総合すると、なんだかんだいって第2位という高評価になりました。


ちなみに、黒崎が逮捕されるシーン、知り合いの俳優さん(会社の元同僚)が刑事の一人として登場していました。あんなに大量に刑事がいたらわかるわけないだろーと思いつつ見ていましたところ、見落としようのないくらいばっちり映っていることを確認いたしました。


第1位:医龍 Team Medical Dragon(木曜10時 フジテレビ)

『弁護士のくず』と時間が重なっていたので、見るのをあきらめていたこのドラマ。
いったんはあきらめたものの、「面白い!」という周囲の評価を聞くにつけ、気になって気になってしょうがなく、結局ハードディスクレコーダーの裏技(?)を使って『弁護士のくず』とのダブル録画を行い、録り損なった分は知り合いからDVDでもらい、なんとか見ることができました。

周囲の評価の通り、このドラマは確かに面白かったです。


内容は「天才的な腕を持つ外科医・朝田龍太郎が、大学病院の腐敗と戦いながら患者を救っていく」というもの。
そこだけとると、まあよくある設定だよね、と思います。

が、このドラマが普通と違うのは、まず単に毎回治療を行うだけでなく、「バチスタ」という難手術をめぐる大きなストーリーがメインになっていること。
そしてもうひとつは、そのバチスタを遂行するために不可欠な「信頼できる優秀な仲間」を得ていく物語であるということ。
ひとくせもふたくせもある強者たちが、紆余曲折を経て信頼で結ばれ、仲間になっていくわけです。

「○○がなかまになった!」
パパパパーパーパーパッパパー♪

という、そういう感じですね。(ちがうかも)

そういったストーリーが非常に充実しているので、人道主義をふりかざした単なる偽善的な医療ものとは全く異なった物語として見ることができました。


もうひとつ、このドラマの魅力を支えていたファクターがあります。それは、「徹底的に芝居がかっている」ということ。

このドラマにおけるセリフは、「そんなしゃべり方するやついるわけないだろー!」というくらい、ことごとく芝居がかっています。

たとえば、赤ん坊のバチスタ手術の準備をする天才麻酔医・荒瀬の作業を見ていた看護士のひとりごと。

「すごい…!あっという間に動脈と静脈のラインを確保…!」

その赤ん坊の開胸部を見た医師たちのひとりごと。

「小さい!」
「およそ8センチ四方…!」
「ここに人工心肺装置の送血チューブと脱血チューブが2本入ったら…術野なんてなくなるぞぉ!」

みんな、ひとりごとなげーよ!かつ、はっきりしすぎだよ!

…と、このような独特のセリフまわしが、このドラマならではの雰囲気を作っていると思うのです。(ほめてます)


最終回のひとつ前、バチスタ手術の許可が出ずに他の病院に転院させざるを得ないと思われた上記の赤ん坊を「容態が急変した」ということにして、一転して手術に踏み切ることを家族に告げるシーンがあります。このシーン、何度見ても泣けてしまいます。

「これより、緊急オペを行います。我々はこの日のためにできる限りの準備をしてきました。この子の命は、俺たちが守ります。」

ダー。(号泣)
あんた、かっこいいよ。かっこよすぎだよ。


最終回のラスト、朝田はチームを離れますが、その際こんなことをいいます。
「必要なときに集まる。それがチームだ」
あなたいま、集まるっていいましたよね?絶対集まってください!続編やってください!


…というわけで、思い入れのあまり我を忘れてしまいましたが、要はそれくら面白かったってことです。文句なしの第1位です。


以上、今クールのテレビドラマ総括でした。
(全然短めじゃねーよ!)

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