小笠原最高級ホテル「ホライズン」
小笠原で泊まったホテルの話。
今回僕が泊まったのは、父島の「ホテル・ホライズン」。
父島には、民宿はたくさんありますが、いわゆるちゃんとしたホテルはここだけとのこと。
ただ、このホテル、宿泊料金がめちゃめちゃ高いんです。
このページをみれば一目瞭然。
どうしてこんな高級ホテルに泊まることにしたかというと…。
今回の旅、行くことに決めたのが出発の前の週という、本当に直前だったので、もろもろの手配をすべてJTBにお願いしたのです。会社のあるビルの中にJTBが入っていて、そこで「小笠原に行きたいんですが」とひとこと。
そして出てきた旅行プランのうち、いまから取れるのは、この「ホテル・ホライズン」のプランのみ、とのことで。。
まあ、共同の風呂場で時間気にしながら入浴したりするより、部屋についた風呂で好きな時間に入浴できる方が好きだし、せっかくのリフレッシュ休暇だから、ゴージャスにのんびりやるか、ということもあって、このプランで決断したわけですが。
結論からいうと、この選択は正解だったと思います。
このホテル、食事がほんとうにすばらしいです。
朝夕の2食つきなのですが、特に夕食は絶品です。
(夕食なしにもできるのですが、夕食なしにしてしまうと、高いお金を出してこのホテルに泊まる意義があまりないと思います。ここに泊まるなら、ぜひとも夕食もアリにすべきです。)
小笠原は、唯一の交通手段であるおがさわら丸の運行サイクルのせいで、みんな同じ日に島に来て同じ日に帰っていきます。なので、そのサイクルにあわせ、滞在期間中飽きないよう、毎日まったく異なるメニューで楽しませてくれます。(最終日の夜にはクライマックスが!)
滞在期間3日のディナーについて簡単に紹介すると…。
○1日目:イタリアンコース
島の魚介類をふんだんに用いた、イタリアンのコース。
イタリアンというとわりとシンプルな食事のイメージを持ってしまうんですが、出てきたのは結構凝った料理ばかりで、品数も多く、どちらかというと「イタリアン風のフレンチ」というイメージ。
かなり量が多かったですが、コース形式だと案外たくさん食べられてしまうもので、なんとか完食しました。
○2日目:和食
やはり島の魚介類をふんだんに用いた食事でしたが、こんどは和膳。
最初からたくさんならんでいて、あれやこれやと順番につまんでいきましたが、とても量が多くて食べきれませんでした。
出てきた中でも特筆に値するのは、「アオウミガメの刺身」。ニンニク醤油につけて食べるのですが、これは美味い。「ちょっとくせがあります」なんてホテルの人は説明してくれましたが、僕はぜんぜん大丈夫でした。(カメを食べちゃうなんて、ちょっとショックですけど…)
最後に出てきたのは、「島寿司」。サワラの漬けの乗ったにぎり寿司で、わさびではなく和ガラシを使うのが特徴。
かなり満腹だったので、ラップをかけてもらい、部屋に持ち帰ってあとでつまみました。
○3日目:天皇陛下ご夫妻小笠原行幸時のメニュー
平成6年(だったかな?)に天皇陛下ご夫妻が小笠原に行幸なさった際、このホテルにお泊まりになったとかで、そのときに出されたメニューが最終日に登場。また洋風のコースですが、若干変則的。前菜が4品立て続けに出た後、メインの魚料理(伊勢エビのキノコソース)、続けて肉料理(牛ヒレ肉のステーキ)、そしてデザート。
この日は昼のツアーが予定より長引き、しかも後に夜のツアーが控えていたこともあり、食事時間が1間程度しかありませんでした。このため、「早めにどんどん出してください」とお願いし、前菜4品をチョッパヤで平らげた後、メインの2品に挑んだわけですが…。急いで食べるのは、けっこうきつかったです。でもなんとか、50分程度で完食しました。
…とこのように、バリエーション豊かに島ならではの美食が堪能できる構成になっているのです。
(ちょっと量が多すぎなんですけどね…。食べ過ぎて胃酸過多になってしまいました。。)
ちなみに、港近くにあるおいしいパン屋さん「ホライズン・ドリーム」は、このホテルが経営母体。おいしさはホテルゆずり、ということでしょうか。
こういう高級なホテルなのですが、従業員の方々はとても気さく。本土のホテルでは考えられないくだけっぷりです。(いい意味で)
毎晩食事のときに翌日の予定をきいてくださり、翌日の朝食や送り迎えの手配をしてくださるので、交通の便の悪い立地がまったく苦になりません。
送り迎えしてくださる車などでも、気さくにお話してくださいますし。
そんなわけで、お値段は少々高いですが、それに見合うだけのすばらしさを味わえるホテルだと思います。また小笠原に行くことがあったら、きっとまたこのホテルに泊まります。おすすめです!
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