2006/1/15

小早川伸木の恋(木曜10時 フジテレビ)

大学病院に勤める優秀な外科医・小早川伸木が、ある女性に恋をしたことから、周囲の人間とのさまざまなトラブルに巻き込まれていく様子を描くドラマ。
柴門ふみの同名マンガが原作です。

柴門ふみ原作というと、『東京ラブストーリー』や『あすなろ白書』などの大ヒット作があり、それだけで大変なネームバリューがありましたが、いままた柴門ふみ原作の作品を持ち出されても、それだけではそんなに魅力を感じられなくなっているのは僕だけでしょうか。

小早川伸木(唐沢寿明)は、手術の腕は超優秀だが、出世には興味のない外科医という設定。唐沢の外科医役というと『白い巨塔』の財前役が思い出されますが、今回の外科医はあれとは真逆です。周囲の人間を「動物」として冷めた目で見ることによって、周囲との諍いを避けて生きています。家では、嫉妬深くエキセントリックな妻・妙子(片瀬那奈)と暮らしていますが、彼女との生活を穏やかに維持したいと望んでいます。
そんな彼が、盆栽スクールで作田カナ(紺野まひる)という女性に出会い、惹かれます。この後、ふたりは恋仲に発展していくんでしょう。

第1話は、このドラマにこれから登場してくる人物たちの紹介という印象を受けました。登場人物としては他にも、弁護士の友人、政治家とつながりを持つ教授、出世のことだけを考えている同僚医師、妙に正義感の強い後輩医師などが登場しましたが、彼らと今後どう関わっていくのかはまだ謎です。

が、はっきりいって、あんまり面白くなかったです。これらの人々が今後どういうふうに主人公と関わっていくのかなんて、正直どうでもいいやって感じです。
なんでこんなに興味がわかないのか、理由を考えてみたんですが…たぶん、主人公をはじめ、すべての人物が魅力的でないからではないかと思います。
主人公・小早川伸木は、前にも書いたように、事なかれタイプの人間。これを演じる唐沢さんは好きでも嫌いでもありませんが、『白い巨塔』の財前役に比べるとまったくオーラが感じられません。ただのしょぼくれた中年です。
弁護士の友人は、まだキャラクターが良くわかりませんが、藤木直人が演じているにしては大人しめの印象。
妻・妙子は、家の中で暴れまわる様子がすさまじすぎて、共感を抱くよりも前に引いてしまいます。演じる片瀬那奈も、こうしてみると魅力がありません。
小早川伸木の「恋」の相手として重要な役どころであるはずの作田カナも、伸木に対してわざとらしくモーションかけすぎていて、素敵な女性だとはとても思えません。演じる紺野まひるも、特に魅力的じゃないし…。こういうのって、どうせなら視聴者も一緒に恋をしてしまうような素敵な女性であってほしいと思うのですが…。

そんなわけで、続きを見たいという欲求が非常に湧きづらい状況となっております。
とりあえずこの次は、裏番組の『ガチバカ!』を見てみようと思います。

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