2006/1/15

Ns'あおい(火曜9時 フジテレビ)

今回で、ドラマレビューも4クール目になります。部長が書けといったとかなんとかは、もはやどうでもよくなっています。これは自分との闘いです。

前クールまでは、ひとつのエントリーにまとめて数本のドラマレビューを書いていましたが、今回からは1ドラマ1エントリーの形でいきたいと思います。

さて、一発目は、月9「西遊記」…のはずだったんですが、あいにく見そびれましたので、火曜9時の「Ns'あおい」からまいります。

               *

大手医療グループ・清天会の中でなにか問題を起こした人ばかりが勤務する地方病院(通称「最終処分場」)に飛ばされた看護師・あおいが、その病院に巣食うさまざまな問題に立ち向かう物語(たぶん)。
こしのりょうさんという方による同名マンガが原作になっているそうです。

医療機関が抱えるさまざまな問題を相手に、熱意あふれる若手医療従事者が格闘するというシチュエーションは、『ブラックジャックによろしく』なんかでもおなじみの構図。
ただ、『ブラックジャックによろしく』の場合、主人公は医療の技術に関して高いものを持っているわけではなく、熱意だけが空回りし、その都度自分の無力さと戦いながら成長していくという構図になりますが、一方この『Ns'あおい』では、主人公・あおいは看護師であるにもかかわらず、周りの医師よりもむしろ高い医療技術を持っており、戦う相手は自分自身ではなく、ダメな周囲の人間という構図になっているようです。たぶん、あおいの熱意に触れることによって、周囲の人間たちが徐々に変わっていったりするんでしょう。でも個人的には、『ブラックジャックによろしく』の構図の方が共感できて好きですね。

主人公・あおいを演じるのは石原さとみ。去年の大河ドラマでも静御前を演じたりと、すっかり主役級女優という感じが定着してきましたが、個人的にはあんまり好みじゃないです…。演技がどうとかじゃなくて、お顔が。

第1話は、大手医療グループ・清天会の本院に勤務していたエリート看護師・美空あおいが、なにやら問題を起こし、「最終処分場」に飛ばされたところから始まります。そこで、危機的な患者を助けるため、持ち前の熱血ぶりを発揮するあおい。「1%でも助かる可能性があるなら、私は絶対に諦めない!」とか言っちゃったりするんですが…うーん。ちょっと熱血すぎてしらけちゃったかも。しかも、そうやって自分を奮い立たせた後にどんなすごいことをやるのかと思えば、心臓に電気で刺激を与える機械のチャージボタンを押すだけなんですよね。えー、それくらい、かっこつけたこと言ってないでちゃっちゃとやろうよ、という感じです。

全般的に、とくに目新しさはなく、「普通だなあ」という印象です。今後の展開も、なんとなく予想つくし…。あえて見続ける理由があまり思い当たりません。まあいちおう第2話も見てみるとは思いますが…あんまり期待もしてないです。

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