2008/2/ 9

おがさわら丸をなめるな

小笠原に行くとき、避けて通れない試練。それが「船旅」。
おがさわら丸という船で、東京・竹芝桟橋から父島まで、片道25時間半の行程を乗り越えなければいけません。

まあ、長いといっても、べつに肉体労働するわけでもないし、本読むなりなんなりしてダラダラしてればいいんでしょ?
…そうタカをくくっていたのですが。

甘く見ておりました。。

これまで、伊豆七島の島々には何度か行ったことがあります。一番遠くで、三宅島。竹芝から片道7時間の行程。でも、特に船酔いすることもなく、難なくクリアしてきました。
今回も、時間ははるかに長いとはいえ、まあ似たようなもんだろうと思っていたんです。

天候にもよるのかもしれませんが、おがさわら丸はけっこう揺れます。
起きていたり本を読んだりしたら、たちまち船酔いしそう。
最初は食堂で食事したり船内を歩き回ったりしていた僕も、酔いを警戒してひたすら横になるようにしていました。

しかし、何もせずただ横になっていると、25時間半という時間の長いこと長いこと。
2等船室の床はただの板張り。いちおう下に敷く毛布はありますが、ずっと横になっているとすぐ腰が痛くなります。
行程の半分をすぎる頃には、「これがもう半分続くのか」「同じ苦しみを帰りも味あわないと、家に帰ることはできないのか」と、絶望的な気持ちになりました。


そんなこんなの経験を踏まえ、おがさわら丸に乗る際に気をつけておきたいポイントを書きます。

○酔い止めを用意する
ふだん船酔いしない人でも、酔い止めは用意しておいた方がいいと思います。
父島で、クルーザーによるツアーなどを提供しているガイドさんのおすすめは、「アネロン『ニスキャップ』」という薬。1日効き目が持続するという、超強力な薬らしいです。
現地で早速調達し、クルーザーのツアーや帰りのおがさわら丸の際に服用しましたが、このおかげかまったく船酔いしませんでした。
船酔いしなければ、本を読むなど、25時間半の行程をやりすごすのにいろんな手段が使えます。酔い止めは絶対必須。

○固くないズボンを用意する
2等船室の床は固いので、ジーパンのように縫い目の固いズボンを履いていると、その部分に体重が集中してとても痛いです。スウェットなど、やわらかいズボンを用意しておくといいと思います。

○室内用スリッパを用意する
船内を歩き回る際、いちいち靴をはくのはけっこう面倒。船内はけっこうゆれるので、かがんで靴をはくときに転倒する危険もあります。

○シャンプー、石けんを用意する
船内には24時間使えるシャワーがあります。25時間半くらい、シャワー浴びなくてもいいかな?と思う人もいるかもしれませんが、まあ浴びた方がいいと思います。
シャンプーと石けん…ひょっとして、船内の売店に売っていたりしたのかな?ちょっとわからないのですが、僕は帰りの船用に、現地でシャンプーセットと石けんを買っていきました。

○食料を用意する
船内には食堂が用意されており、いちおう食事には困らないようになっています。
が、これがまあ、当たり前ですが、高くてま○い。
それに僕の場合、あんまりながく起き上がっていると船酔いしそうだったこともあり、食堂で食事するのはけっこうつらかったです。(船酔いを飲めば問題ないかもしれませんが)
そこで帰りは、現地のパン屋さん(「ホライズンドリーム」というとてもおいしいパン屋さんがあります)でパンを買い込み、おなかがすいたときにそれをかじって乗り切りました。
船内にカップ麺の自動販売機もあるので、そっちを食べるという手もあります。
まあ、これは人によるでしょうけどね。


それから、僕がけっこう気になったのは、船内に充電する手段はあるか?ということ。
iPodなど、船内で使い続けたら電池が足りなくなりそうなものをいくつか持っていたので、これらの充電が可能かどうかはけっこう死活問題でした。

結論をいうと、充電する手段はあります。
共用の洗面台にコンセントがありますし、2等船室にもコンセントがあります。
ただ、2等船室内のどの場所が自分の領地になるかは運任せなので、うまくコンセントの近くになるとは限りません。
僕は、帰りの船がたまたまコンセントの前だったのですが、途中何人か「使わせてください」と、携帯の充電をしていきました。こんなふうに声をかけあって使わせてもらうことが可能です。(もちろん、独占しちゃだめですけど)


おがさわら丸に乗る予定の方、参考になりましたか?
ボン・ボヤージュ!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://14ch.jp/mt/mt-tb.cgi/591

コメント

アネロンは、ダイバー御用達の酔止めでもあったりします。
滅多に飲みませんが。。。
しかし、いいなぁ。小笠原。。
潜りに行きたい。。

ふふふ。まじいいですよ、小笠原。冬でに行ってダイビングしなくても十分楽しいんだから、ダイビングする人が夏に行ったら、もっと楽しいに違いない。おすすめです!

いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。

前の記事:« 小笠原に行かんと欲す
次の記事:» 小笠原でクジラを見ることについて

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos and videos from 14ch. Make your own badge here.