小笠原に行かんと欲す
「小笠原がいいらしいですよ」
後輩の子といっしょに飲みにいった席にて。その地名は唐突に現れました。
勤続10年のリフレッシュ休暇の取得期限があとすこしで切れる1月半ば。担当している2サービスのリリースを間近に控え、とても休めるはずないとあきらめていましたが、たまたま仕事の切れ目ができそうになったため、急遽休みを取ることにしました。とはいうものの、急なことだったので、特にどこに行く予定もありません。
「どっか行くんですか?」
「まだ決めてないんだけどさ。星、見たいんだよね」
「それなら、小笠原がいいらしいですよ」
小笠原。「鳥も通わぬ」といわれた八丈島の、さらにはるか南。船で片道20時間以上かかる、絶海の孤島。
「クジラとかイルカとか、そのへんにふつうにいるらしいですよ」
そんな話を聞いているうちに、なんだかだんだん心惹かれてきました。
後輩のその子自身は小笠原に行ったことがあるわけではなく、以前友達から聞いたという又聞き情報なのですが。
小笠原というとまっ先に思い出されるのは、昔一世を風靡したドラマ『熱中時代』。熱心な小学校教師・北野広大先生(水谷豊)と生徒たちとの交流を描いたドラマ。当時大好きだったドラマです。
その第2シリーズのラスト、北野先生は別の学校に赴任することになります。その赴任先が「小笠原」。僕の中に「小笠原」の地名が記憶されたのは、おそらくそれが最初だったと思います。
その小笠原に行く。
いままで考えたこともありませんでしたが、聞けば聞くほど、それは魅力的な計画のように思えてきました。
そしてその翌週には旅行の手配をし、さらにその翌週には小笠原に旅立つことになるのですが…。
これから数回に渡って、その小笠原旅行について書きます。
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