レトロ昭和ブームは健在なのか?『歌姫』
舞台は、終戦後の高知。主人公は、戦争で記憶を失った男。
昨今の民放連ドラの中では、明らかに異色な設定のこのドラマ。
プロデューサーは磯山晶…とくれば、『木更津キャッツアイ』をはじめとするクドカンドラマや『特急田中3号』などの異色作を手がけてきたプロデューサーってことで、今回の異色っぷりも納得。
公式サイトによると、原作は舞台作品なのだとか。『花より男子』の脚本を手がけたサタケミキオさんという方の率いる劇団・東京セレソンデラックスの代表作なんですって。ふぅん。
で、磯山プロデューサーによると、「長瀬智也でなんかドラマ作りたいなー」と思っていたところにこの舞台を見て「おー、長瀬にぴったり!」と直感したのだとか。
ま、いいんだけどさ。
設定が異色なだけに、やはりそっちにまず気を取られてしまうわけですが…なんかこう、『ALWAYS 三丁目の夕日』あたりで流行ったレトロ昭和ブームの名残り的な雰囲気を感じてしまうわけです。
『ALWAYS〜』も続編が公開されるみたいだし、まだレトロ昭和ブームは終わってないのかもしれないけど、個人的には「ん〜、ちょっとブームに乗り遅れてない?」という印象を持ったり持たなかったり。
ドラマの内容も、舞台初の作品であるがゆえか、登場人物の味付けが奇抜すぎて、全体的に空回りしている印象。なんか、必要以上にドタバタしている感じで…。
あと、出演俳優が「磯山組」ともいうべきお定まりのメンバーなのも、微妙に気になるところ。
長瀬智也はもちろんのこと、佐藤隆太、岡田義徳、遠山景織子、秋山竜次など、いずれも過去に磯山ドラマに出演している人たち。橋田壽賀子ファミリーかと。あんまり固定メンバー化すると、しらけてしまいますね。
ストーリーは、第1話だけだとなんだかよくわからず。
タイトルが『歌姫』ということで、のど自慢大会に出場した鈴(相武紗季)がキーパーソンなんでしょうけど…。あまりに先がわからなすぎて、逆にどう期待感を持てばいいのかわからないというところです。
が、このドラマの相武紗季はたしかにかわいい。それ以外のメンバーはどうにも心に引っかかってこない感じ(主演の長瀬も含め)ですが、相武紗季の魅力次第では、あるいはおもしろくなるのかも?…なんて淡い期待も、あったりなかったり。
ま、もうちょっと見てみますか。
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