クサさ2倍増量『医龍 Team Medical Dragon2』
2006年春クール放送の第1シリーズが自分ランキング第1位だった『医龍』の続編。ってことで、期待せずにはいられないわけですが。
このシリーズの魅力といえば、「クサさ」。
主人公・朝田龍太郎の「人が死にかかってるっていうのに、そんなかっこつけてる場合ですか!」的セリフをはじめ、同僚医師や看護士の「つい口をついて出た感想のわりにはなげーよ!」的セリフなどなど、およそリアリティの対極といっていいクサっぷり。それがかえってやみつきに。
ストーリーも、「んなわけねーだろ」と突っ込みをいれずにはいられないウソくさっぷり。それでいて、なぜか胸を熱くさせる展開にしびれてしまうわけですね。
さて、今回はどうか。
今回も、セリフ、ストーリーともに、クサさは健在。
ま、それはいいんですけどね。。
2時間18分拡大スペシャルの初回、朝田龍太郎の天才っぷりを顔見せ的に披露するためか、「これでもか」と危機的状況が発生し、それを仲間たちの助けを借りて乗り切る様が描かれたわけですが…。
やりすぎ。
ちょっとうんざり。
第1シリーズでは、成功させるだけでも困難とされていた難手術「バチスタ」。
ところが今回は、バチスタと並ぶ難手術「ドール」を同日に実施。しかもバチスタの方は、妊婦のバチスタを帝王切開出産と同時に実施するという特A級の難度。しかもしかも生まれた赤ん坊に深刻な心臓疾病があるとわかるや、バチスタを手下の伊集院にまかせて、自分は赤ん坊の手術に…。
で、絶望的な状況の中新しい術式を編み出した朝田の天才的才能のおかげもあり、すべての手術が成功。
なんか、インフレ起こしてません?
初回からこの調子じゃ、この後みんなどんどんスーパーサイヤ人化していくのでは?
そういや、前作の宿敵・霧島軍司は、今作では味方になってるし。すっかりジャンプコミック的展開。『魁!男塾』かと。
まあ、もともとリアリティのないドラマなんで、いまさら「ウソくさすぎる!」とか文句いってもしょうがないのはわかってるんですが。しらける展開にならないことを祈るばかりです。
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