2007/4/15

特急田中3号(金曜10時 TBS)

なんかテキトウなタイトルのつけ方だよなー…と、最初思ってしまったわけですけれども。

KAT-TUNの田中聖、初の連ドラ主演。
ジャニーズらしからぬ異色の存在感を放ってきた彼が、ついに主役に上り詰めた!

…というのも注目ポイントなんでしょうが、ドラマ好き人間にとっての注目ポイントは、このドラマのいたるところに流れる『木更津キャッツアイ』の血脈でしょう。

まず、『木更津キャッツアイ』と同じ、金曜10時枠。まあそれはべつにいいとして、プロデューサーに磯山晶。とくれば、一連のクドカンドラマを手がけてきたプロデューサーさんです。

出演者の共通点も多いです。
ヒロインには、『木更津キャッツアイワールドシリーズ』でドSの自衛隊訓練教官を演じた栗山千明。
主人公・田中一郎の仲間には、「アニ」塚本高史。
栗山千明の友人のひとりに、「ミー子」平岩紙。
田中ら行きつけの鉄道バー(?)のマスターには、『ワールドシリーズ』でアメリカ人ゾンビを演じた橋本じゅん。

このあたりの出演者は、「磯山ファミリー」化の様相を呈している感ありかと。

脚本家こそクドカンではありませんが、『木更津キャッツアイ』の系譜を感じさせるには十分すぎる共通点があります。


ドラマのテーマは「テツ」。いわゆる鉄道オタク。
彼らが、不器用に、こっけいに、一生懸命生きる様を描くドラマのようです。

磯山プロデューサーのコメントを見ると、たまたま鉄道オタクという設定にしたわけではなく、鉄道オタクを扱ったドラマを作りたいというのが、そもそもの重要な趣旨だったようですね。
そういえば、『木更津キャッツアイ』も、「野球のドラマを作ろう」というところからスタートしたと聞いたことがあります。


「野球」「鉄道」と設定は違えど、ノリは『木更津キャッツアイ』と共通。ダメダメな部分で波長の合うやつらが、どったんばったんやってる感じ。

ただ、『木更津キャッツアイ』では、オジー、美礼先生、猫田、山口先輩といった魅力的な脇役がドラマを支えていた面も大きかったかと思いますが、今作はそのへんがどうか。ロバートの秋山竜次が演じる桃山さんが、そのポジションを担えるか…うーん、きびしそう。

まあ、あんまり『木更津キャッツアイ』の影を追ってしまうと失望しそうなので、それはそれ、これはこれと考えておいた方がいいかもしれませんね。


秀作の多い金曜10時枠で、このドラマの出来はどうか。
第1回を見ただけではまだなんともわかりませんが、他にはない独特の面白さが発揮されることを期待。

graph_tanaka3go.png

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://14ch.jp/mt/mt-tb.cgi/526

コメント

いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。

前の記事:« 孤独の賭け〜愛しき人よ〜(木曜10時 TBS)
次の記事:» 喰いタン2(土曜9時 日本テレビ)

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos and videos from 14ch. Make your own badge here.