拝啓、父上様(木曜10時 フジテレビ)
倉本聰脚本の最新作。
倉本聰の原案で、1970年代に放送されていたという『前略おふくろ様』を彷彿とさせるタイトル。そちらは当然見たことがありませんが、調べてみると、今回の『拝啓、父上様』との共通点がいろいろあるようです。
倉本聰脚本というと、『北の国から』ゆずりの名作っぷりを期待する一方で、『優しい時間』のように、なんだか何がしたいんだかよくわからないものが出てきちゃうんじゃないかという危惧もあり、喜んでいいのかどうか迷ってしまうところがあります。
今作の舞台は、東京・神楽坂の料亭「坂下」。主人公は、そこで板前修業をしている一平。
…というと、なんとなく古くさい人情ドラマなのかな?とまず想像。
『拝啓、父上様』というタイトルも、離れて暮らす父親宛の手紙形式で心情が語られるという、よくあるスタイルなんだろうな、と想像。
となると、あんまり期待できないな…と思ってました。
実際見てみた印象は…。
古くさい印象を受けたのは、まあ予想通り。音楽も、なんだか能天気で、いまどきっぽくない感じ。
ただ、単なる手紙形式の象徴だろうと思っていた『拝啓、父上様』というタイトルには、もっと深い意味がありました。主人公・一平は、自分の父親が誰かを知らず、その誰かわからない相手への問いかけとして「拝啓、父上様」という言葉を使っているんですね。なんとなく人情劇が続くだけではないらしいということで、多少期待が持てる気がしました。
主演には、『優しい時間』に引き続き、嵐の二宮和也。倉本聰のお気に入りってことでしょうか。
まあ、しばらく様子見で見てみます。
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