2007/1/ 9

前クールのテレビドラマ総括(2006秋)

今さらながらテレビドラマ総括。
もうすっかりめんどくさくなっていますが、自分への戒めとしてむりやり書きます。

今回の対象ドラマは、

のだめカンタービレ(月曜9時 フジテレビ)
役者魂!(火曜9時 フジテレビ)
僕の歩く道(火曜10時 フジテレビ)
14才の母(水曜10時 日本テレビ)
Dr.コトー診療所2006(木曜10時 フジテレビ)
セーラー服と機関銃(金曜10時 TBS)
たったひとつの恋(土曜9時 日本テレビ)

以上7本。

今回もランキング形式でいきます。

第7位:セーラー服と機関銃(金曜10時 TBS)

第1回を見た後のレビュー

いいドラマの多い金曜10時TBS枠ですが、今回は最下位。

なにが気に入らなかったって、まあいろいろあるわけですけれども。

・全体的に安っぽい。特に長澤まさみの演技。
・徐々に解明されていく「謎」がどうでもいい。「実は刑事は悪者の一味だった!」とか「黒幕は実はあの人だった!」とか、「謎の女性の正体は黒幕の娘だった!」とか、話が進むにつれいろんなことが明らかになっていくわけですけど、あんまり驚かないし、それによって興味がかき立てられることもない。
・若頭・佐久間が最後に死ぬのが蛇足っぽい。(原作があるのでしょうがないのかもしれませんけど。)

とかなんとか、そのへん。

他のドラマに比べて早く終わってしまいましたが、それってどういう事情だったんでしょう?もともとその予定だったのか、不人気につき早めに打ち切る方向でストーリーが前倒しされたのか。
短かったせいで、登場人物への思い入れも湧きづらかったということも、魅力を感じなかった理由のひとつなのかもしれません。


第6位:たったひとつの恋(土曜9時 日本テレビ)

第1回を見た後のレビュー

おなじくいいドラマが多い「ドック」枠ですが、残念ながらビリ2。

これの気に入らなかったところは、北川悦吏子脚本のいくつかの王道パターンのうちの「どれか」に持ち込むために、いろいろ伏線を張って可能性を広げたものの、結局どうしたいのかはっきりしないままなんとなく終わってしまったように見えたところ。

・男3人、女二人のグループ交際→『あすなろ白書』的な群像劇狙い
・ヒロインに白血病の過去あり→『素顔のままで』『ビューティフルライフ』的な悲劇的結末狙い

たぶんそのどっちか(もしくは両方)を狙っていたのかなあと思うんですが、結果的には

・群像劇→主役二人(亀梨和也&綾瀬はるか)意外の描かれ方がお粗末(特に平岡祐太なんか、存在意義がほとんどわからず)
・悲劇的結末→白血病は再発せず、そもそもそんなものはなかったかのような展開でハッピーエンド

となり、伏線の意味がまったくわかりませんでした。

このドラマ、フジテレビの策略によって徹底的な「視聴率落とし」をくらったそう。初回から、『交渉人 真下正義』ほかの『踊るレジェンド』シリーズを同じ時間帯にぶつけられたり、スペシャルドラマ『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』をぶつけられたり。これらフジテレビの裏番組はいずれも高視聴率を獲得し、その結果、『たったひとつの恋』の視聴率は明らかな打撃を受けたそうです。
なぜフジテレビがそんなにこのドラマを目の敵にしたかというと、KAT-TUNとの関係構築で日本テレビに先行されていることに危機感を抱いたフジテレビが、「日テレ×KAT-TUNつぶし」に出たという見方があるようです。
(今クールの「ドック」初回も、裏に『アテンションプリーズ』のスペシャルをぶつけられてますね。。)

視聴率上がらなくて、ストーリー展開どうでもよくなっちゃったのかしら?そんなこともなかろうとは思いますけれども。。


第5位:僕の歩く道(火曜10時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

『僕の生きる道』から始まる3部作シリーズの最終作ということで、前2作くらいの面白さは期待できるだろうと思っていましたが…今作は、特にどうということもなかったなあという印象です。

自閉症の青年を主人公にするという難しいテーマにトライした心意気は、評価に値するとは思います。が、純粋に、ストーリーがそんなに面白くなかったです。わくわくしなかった。

展開はまあ概ね予想通りで、青年が周囲の人との関わりを通して成長し、周囲の人たちも青年に影響されて変わっていくというもの。ただ、そういう青年の成長や周囲の変化が感動的だったかというと、特にそんなことはなく、「あ、そう」で終わってしまいました。

ところでSMAPが歌う主題歌の『ありがとう』は、『僕の生きる道』での『世界にひとつだけの花』の大ヒットに続けといわんばかりのストレートなメッセージソングですが、これも個人的にはいまいち好きになれませんでしたねえ。


第4位:役者魂!(火曜9時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

すっごい面白かったということもありませんが、まあそこそこ面白かったかなと思います。

といっても、ストーリーにさほど起伏がなかったので、次週の展開に毎回ドキドキ…ということは正直ありませんでしたねえ。面白かったのは…なんなんだろう?松たか子のコミカルな演技?端々の「小技」?自分もよくわからんです。

たぶん、「明日何がおこるかなんてわからない」と、冷めた人生観を持って生きてきた主人公・烏山瞳美が、他人同士が集まってできた「疑似家族」との関わりを通して、人生に希望を持つようになる…というのが、ストーリーのひとつの大きな流れだったのだろうと思いますが、そのへんは正直よくわからなかったです。

あと最終回、本能寺海造先生の最後の舞台、お別れする子供たちに振り回されて先生が動揺し、舞台がめちゃめちゃになりますが、あれは正直うんざりしたかも。ちょっとしつこすぎた気がします。

あれ?やっぱり何がよかったんだろう?あんまり思いつかない…。まあいいか。


第3位:Dr.コトー診療所2006(木曜10時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

すでに安定した人気を確保している(と思われる)作品の続編なので、はずれはなかろうと思っていましたが、予想通りはずれてはいませんでした。
もっとも、すごく当たっていたかというと、そうでもないかなとも思います。

前シリーズと比較して、「医療ドラマ」というニュアンスが少し後退したような印象を受けました。
前シリーズでは、「制約のある状況下で困難な手術をこなしてしまうコトー先生のすごさ」みたいなものが語られるエピソードが多かった気がします。それに対し今シリーズでは、回によっては、医者としてのコトー先生の出番はほんのおまけ程度で、島に住む登場人物たちをめぐる人間模様の方に比重が置かれていたケースもありました。
医者ひとりの小さな島で、大手術を要するようなケースがそうそうしょっちゅう発生するのも不自然な話だし、むしろ今後は、より多重的な人間ドラマにシフトしていこうということかもしれません。それはそれでいいんだろうと思います。

ただ、人間ドラマということになると、どうしても『北の国から』シリーズと比較したくなってしまいます。
人間ドラマ勝負でいうと、やっぱり『北の国から』には勝てていないかなあと思ってしまいます。
『北の国から』で特徴的だと思うのは、登場人物の誰もが、さほど強い信念を持っておらず、いろんな状況の中で迷い、過ちを犯したり、それを悔いたりしながら生きているところ。だからこそ考えさせられるところが多く、味わい深いのだと思います。
それと比べてしまうと、『Dr.コトー』シリーズで描かれる人間模様の状況は単純で、「正解」がある程度見えていることが多い気がします。また、コトー先生は人格者なので、そうそう間違ったことはしないわけです。なので、結末が予定調和的。

まあ、そんな不満をいいつつも、基本的には好きなシリーズなので、ちょっとひいきして3位。今後も続くことを期待しています。


第2位:14才の母(水曜10時 日本テレビ)

最初、なんかまたショッキングなテーマを選んで奇をてらったドラマが出てきたんだなあと思い、見てませんでした。
が、どうもいいらしい!と噂を聞いたので、前半の4~5回をまとめた総集編を見て追いつき、残りを見始めました。

噂通り。これはよかったです!

14才で妊娠…なんていう設定なので、不純なイメージなのかな?と思っていたのですが、逆にこんなピュアなラブストーリーは近年お目にかからないというくらいピュア。
ドラマで描かれるシチュエーションは、幼くして妊娠・出産する者が受ける偏見との戦いが多かったように思いますが、そういう戦いを見せられれば見せられるほど、心の支えである「キリちゃん」との純愛が心にしみるわけですね。
主人公・未希の健気さもさることながら、キリちゃんの純粋さは好感度大でした。

コミックを原作にして安定した視聴率を取りにいくドラマや、既存の王道パターンを踏襲するだけのドラマが多い昨今、社会的メッセージも含んだ難しいテーマに取り組んで、みごとに魅力的な作品にしてみせたというのは、評価に値すると思います。

あと、やっぱりミスチルの歌う主題歌「しるし」がよかったですよねえ。ドラマの盛り上げに大きく貢献していたと思います。


第1位:のだめカンタービレ(月曜9時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

ゲツクにしては久々に面白いんじゃない?と初回を見て思いましたが、その後も面白さをキープし続けて、今クールの第1位。
理屈抜きで、これは面白かったです!

よかった点のひとつは、のだめの振り切れっぷり。千秋先輩に殴られて「ギャボー!」とかいいながら豪快に吹っ飛ぶするシーンがテンポよく出てきて、そのたびにクスっとさせられました。(あの吹っ飛ぶシーン、どうやって撮影してるんだろう?)

ちなみに1月からアニメ版の『のだめカンタービレ』がスタートしましたが、「ギャボー!」的なセリフのいい方がなんか控えめ。かわいい感じにおさまってしまっています。ドラマ版を先に見てしまったせいか、ドラマ版くらい振り切れてくれていた方がしっくりくる気がしてしまうのは僕だけでしょうか。

が、のだめの振り切れっぷり以上に魅力的だったのは、千秋先輩が指揮するオーケストラの高揚感。
前半のクライマックス・“Sオケ”のコンサート、そして最終回のクライマックス・“R☆S(ライジングスター)オーケストラ”のコンサート。クラシック曲でこんなに気分が高揚するものなんだと驚きました。「のだめオーケストラ」名義のCDがかなり売れたようですが、買っている人もきっと、同じように高揚感に驚いたんだろうと思います。
特に、千秋のテーマ曲ともいえる「ベト7」で、オケ員が目で合図し合い、チェロだかコントラバスだかをクルッと回し、全員が上を向いて演奏するパフォーマンスのシーン。なぜか涙があふれました。

ところで『のだめカンタービレ』って、主人公はのだめなんだと思ってましたけど、むしろ千秋先輩が主人公なんじゃないかしら。一貫して千秋視点で描かれているし、ストーリーの中心も千秋のような気が。まあ、どっちでもいいですけど。


というわけで、最近あまり期待することのないゲツクを、めずらしく第1位に選びました。

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コメント

あけおめ~ことよろ~(言ってなかったよね。ってことで短縮形で挨拶)

来ましたね、秋ドラ総括。
セーラー服と機関銃は、打ち切りとかではなく初めから7話(でしたっけ?)完結だそうですよ。雑誌に書いてありました。

それから、「のだめ」ドラマ面白いよ~って言うのをかなり後で聞いたので、見損なってましたが、アニメ版は見ようと思ってます。(まだこっちではやってない)

今クールのドラマは、以下のものを見ようと思ってます。(録画してます)
「デビルシャドー」「ヒミツの花園」「ハケンの品格」「きらきら研修医」「H-code(ハンターコード)」
デビルシャドーや、ハンターコードは、特撮系?でしょうか?アイドル系変なドラマだったら、即やめますが(笑)

14chさんは、冬ドラ何本見ますか?

『セーラー服』の件、情報ども。

今クールは、とりあえず初回を見るのは、計8本の予定。

・華麗なる一族
・東京タワー
・今週、妻が浮気します
・ヒミツの花園
・ハケンの品格
・拝啓、父上様
・花より男子2
・演歌の女王

今クール見るドラマで「H-code(ハンターコード)」というのを見るよと言ったけど、調べてみると関西ローカルで、関東ではやってないそうな。
どおりで舞台が「ネオ・オオサカ」なんだなぁと思った。(このドラマは近未来という設定)
全国で放送していたら「ネオ・トウキョウ」だもんねきっと。

ドラマ、結構見るね。「きらきら研修医」が無いのがちょっと意外でした。

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