たったひとつの恋(土曜9時 日本テレビ)
北川悦吏子脚本、亀梨和也+綾瀬はるか主演の、まじめな王道ラブストーリー。
日本テレビの土曜9時枠というと、『野ブタ。をプロデュース』『喰いタン』『ギャルサー』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』など、個性的な設定が思わぬ魅力を生み出す変化球作品が多いように思いますが、今回はえらく直球。それが吉と出るか凶と出るか…。
船の修理工場で働く弘人(亀梨和也)と、ジュエリーショップオーナーの娘として何不自由ない暮らしを送っているお嬢様・菜緒(綾瀬はるか)。住む世界の違うふたりがふとした偶然で出会い、切ない恋に落ち…というのが、ストーリーの骨子。
これだけなら、まあよくある話ですね。
北川脚本は、必ずといっていいほど、最初に男女が出会うエピソードにひねりがあります。
『ロングバケーション』では、ウエディングドレスを着た山口智子がキムタクの部屋に駆け込んでくるエピソード。『愛していると言ってくれ』では、木になったリンゴを取ろうとジャンプして転んだ常磐貴子にトヨエツがリンゴを差し出すエピソード。『ビューティフルライフ』では、バイクに乗ったキムタクと赤い車に乗った常磐貴子が交差点でたまたま並び、もめる(だったか?)エピソード。
趣向は変われど、基本的に毎回同じパターンなので、少々食傷気味です。
さて、今回の出会いは…。
魚を釣って料亭に売りに行く弘人のバケツに菜緒がぶつかり、生臭い水をかぶるというエピソードでした。案の定、またひねり系できましたね。
全般的には、正直、今後に期待してよいものやらどうやら、なんとも言えない感じです。
今後展開されるエピソードの切なさ加減とか、結末の胸締め付けられ加減とかで、いいドラマだったと思えるかどうかが変わってくるでしょう。個人的には、ハッピーエンドじゃない方が希望です。
最近の北川作品で「よかった〜!」と思える作品はあまりありませんが、過去に感動的な名作を数々生み出しているのは事実なので、半信半疑なりにも期待して見てみようと思います。
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