サプリ（月曜9時　フジテレビ）

予想、当たってたみたいです。
やってることの何もかもが、薄っぺらく見えました。

まず、物語の主な舞台となる広告代理店というシチュエーションに、バブリーなトレンディドラマのにおいをプンプン感じます。ハイセンスな職場で交わされる、ちょっと気の利いている風な会話…。
クリエイティブディレクター役で佐藤浩市が出ているというのも、そういうイメージに拍車をかけているかもしれません。（佐藤浩市が悪いというわけじゃないんですが…。）

ところどころに、ミナミの心を語る伊東美咲のナレーションが入るのですが、それもなんだかポエミーすぎてかっこつけすぎで、ぜんぜん心に響きません。あーそう、ふうん、なんか悩んでるのねー…という、そんな感じ。

亀梨和也演じる勇也も、「バリバリの広告マンたちの中でひとりだけショボイ立場に置かれ、焦り、もがく若者」というには、行動がクールすぎる気がします。熱が感じられないといいますか。

周りの登場人物たちを見ても、美男美女たちがクールに生きているだけで、泥臭さがまったく感じられません。

そんなこんなで、すべてが上滑りしている感じで、ぜんぜん感情移入できませんでした。

正直、続きを見たいという気はぜんぜん起きないんですが…まあ、惰性で見ちゃうんだろうなあ。いちおうゲツクだし。