2006/7/13

マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(土曜9時 日本テレビ)

喧嘩は強いが頭がものすごく悪いヤクザの若頭が、次代組長の座を得るため、高校卒業を目指して奮闘する物語。

頭の悪いヤクザ・榊真喜男を演じるのは、長瀬智也。
「また長瀬のヤクザかー。う〜ん」と、正直思いました。
前クールの「ギャルサー」はかなり面白かったけど、今回のはいまいちっぽいかなと。

その予想が間違いであったことに気づくのに、そう時間はかかりませんでした。

まず、長瀬演じるヤクザ・真喜男の誇張された描かれ方が、おかしくて笑えます。
真喜男のバカさは半端じゃなく、自分の名前を書いている途中で漢字を忘れてしまったりするくらい。また、随所で彼の「ヤクザの顔」が出てしまいます。陸上競技のスタート合図の号砲を、よそのヤクザの襲撃と勘違いして「伏せろ!」と叫んでみたり、誰かを指そうとしている教師にガンを飛ばしてみたり(しかもそのガンのつけかたも半端じゃない)。
そういった彼の行動の「ありえなさ」が、素直におかしいです。ひとりで見ていると、つい声を出して笑ってしまいます。

また、KAT-TUNの田中聖(=ぼうず頭の彼)演じるヤクザの子分・真鍋和哉も面白いキャラで、いい味付けになっているのではないかと思います。


第1話では、ヤクザの後継ぎになる条件として高校編入を言い渡された真喜男が、1日12個限定のプリンを手に入れるために「放物線」について学び、「知る喜び」に少しだけ気づくエピソードが描かれました。
真喜男のクラスは食堂から一番遠くにあり、正攻法で走るだけでは、プリンを手に入れるのは無理。
そこで、隣の席の秀才・桜ナントカ(本名は桜小路)の発案で、屋上から隣の校舎にジャンプして飛び移り、距離をかせぐという奇策に出ます。

真喜男が隣の校舎に飛び移るシーンは、明らかに放物線とは違う直線飛行で、それを「きれいな放物線だったよ!」とかいっちゃってるあたりは苦笑を禁じ得ませんでしたが、「ありえなさ」を楽しむこのドラマでは、それも許せちゃいます。


第2話では、学級委員=組の長=組長という連想から学級委員長になった真喜男が、球技大会でバスケットボールチームをまとめて優勝に導くことを通して、相手と心のキャッチボールをすることを学びます。
そんなふうに、毎回いろんなエピソードを通して、真気男がさまざまなことを学び、ただ喧嘩が強いだけじゃない、本当の頼れるリーダーに成長していく様が描かれていくのでしょう。
まあ、ありがちといえばありがちな流れかもしれませんが、そこに設定の面白さ、数々の仕掛けの面白さが加わって、飽きずに最後まで楽しめるドラマになっているのではないかと思います。

今クールのドラマでは、かなりおすすめ。続きが楽しみです。

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