2006/3/26

今クールのテレビドラマ総括(2006冬)

前クールに引き続き、今クールもテレビドラマ総括をお送りします。

今クールの対象ドラマは、

・輪舞曲(日曜9時 TBS)
・西遊記(月曜9時 フジテレビ)
・Ns'あおい(火曜9時 フジテレビ)
・アンフェア(火曜10時 フジテレビ)
・白夜行(木曜9時 TBS)
・夜王~YAOH~(金曜10時 TBS)
・喰いタン(土曜9時 日本テレビ)

以上7本。

前回同様、ランキング形式でいきます。

第7位:西遊記(月曜9時 フジテレビ)

第2回を見た後のレビュー

いわずもがなの西遊記。当初予想通りの最下位です。

最初のレビューでも書いたとおり、なんか猛烈にチャチなんですよね。

まずセット。いかにも作り物でございます的なセットは、昔の特撮モノと見まごうばかり。悟空がかぶっている輪(名前わからん)や、おのおのの得物も、ぜんぜんリアリティがありませんでした。

ストーリー的にも、なんか特に理由もなく悪さをしている妖怪がいて、それを悟空たちが退治する、という構図が延々と繰り返された感があります。
悪者には悪者なりに、悪さをする理由がある。それがわかっていながら倒さなければならないというところにこそ、大人の世界にも通じる悲哀があり、だからこそ得られる感動があると思うんですが。話もよく聞かずに殴りこんでぶったたいてたら、お子ちゃま向け勧善懲悪ヒーローものと変わらんじゃないですか。
まあ、理由を聞く必要もないほど明白な「悪者」をぶったたくからこそ、単純明快な爽快感があるのだ、といわれればそれまでですが。

最終回では、これまでの旅で目指してきた天竺も、実は俗物の巣窟だった!というシチュエーションが描かれました。自分の命を捨ててお経に「転生」しようとする三蔵を救い出す悟空たち。そして、なんとか逃げ延びた悟空たちの前に現われたのは、お釈迦様だった…。

このお釈迦様を演じていたのが、堺正章なんですよね。悟空から如意棒をとりあげ、「昔わたしも悟空やってました」と見せつけるかのようにそれを振り回す堺。そしてBGMには、堺版西遊記の主題歌『MONKEY MAGIC』が…。
これはもう完全に、堺版西遊記へのオマージュですね。
個人的には、子供のころ、堺版西遊記をワクワクしながら見ていた世代ですので、こういう遊び心は嫌いじゃないです。が、独立したひとつの作品として見たときに、なんかこう、信念みたいなものが感じられないんですよね。堺版西遊記のファンに迎合しているだけ、という気がして。

そんなこんなで、最後まで感心しないドラマだったなあという印象です。


第6位:アンフェア(火曜10時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

篠原涼子が敏腕刑事役を演じたサスペンス。

第1話を見た後の感想は「結構おもしろそうじゃん」という感じでした。その後も、まあまあわりと楽しんで見ていたんですが…。

最終回で、すべてしらけてしまいました。

このドラマ、2組の連続殺人事件と1つの誘拐事件を次々に描きながら、それらの背後にいる「黒幕」は誰か?というところを解き明かしていく展開でした。

そして最終回、篠原涼子演じる雪平夏見刑事とその元夫が、黒幕をおびき出す罠を仕掛けます。
雪平が元夫を撃つ。信頼する人をまたひとり失うその不幸の瞬間を、黒幕は必ず見に来る。最初に現われるそいつが黒幕だ、と。

さて、現われたのは誰か。

答えは、雪平の相棒、安藤さんでしたー!

…。

まあ確かに、驚きの結末ではありますよ。
でもなんか、ものすごく納得性が低いんですけど…。

その後、安藤の口から、犯行の動機が語られますが、なんだかこう、すべてが取って付けたような印象なのです。これまでの謎がこれですべてクリアになった!空いていたピースがすっぽりはまった!的なすっきり感がまったくないんです。

ラスト、人質をとって抵抗する安藤を雪平が射殺してしまうんですが、安藤を失った雪平の悲しみみたいなものも、もっとあってもよかったと思うんです。
いや、悲しんでいる様子は描かれているんですけど…。その前提として、雪平が安藤をどの程度愛していたかがよくわからないので、悲しみにリアリティがないんです。

そんなこんなで、終わってみると、このドラマなんだったんだろう?的な感覚に襲われました。すべては、最後の「意外な種明かし」をやるための前フリでしかなかったのかと。

そんな不満ゆえの第6位でございます。


第5位:輪舞曲(日曜9時 TBS)

第1回を見た後のレビュー

潜入捜査官として巨大麻薬組織・神狗に潜り込んだ警察官を竹野内豊が、神狗を牛耳る黒幕の娘をチェ・ジウが演じたドラマ。

まわりくどいのはやめて、結論から書きます。ダメですな、これは。

開始前の話題度は結構高かったし、竹野内は好きな俳優なんで、期待して見ましたさ。
途中の展開も、「ちょっと無理があるんじゃないかなー?」とか思いつつも、真剣に追いかけましたさ。
「実はユナ(チェ・ジウ)は、神狗黒幕の娘だった!」とか「でもやっぱり日本人だった!」とかいった「衝撃の展開」に、「ありえねー」と何度つっこみをいれたくなったことかわかりませんが、そこはまあ目をつぶりましょう。

でもね、最終回見終えて、愛想尽きました。

以下、最終回「ありえねー」つっこみ集。

・「安い給料でこき使われて死ぬのは嫌だ」と、警察から神狗に寝返る警官がいますが、ほとんど滅亡しかけの神狗にわざわざ寝返る警官なんているのでしょうか?

・ユナが開発していた経済テロを引き起こすプログラム、途中までできていたものを宋(=黒幕)が引き取って仕上げるということになっていますが、日本経済を崩壊させるほどの高度なプログラムを、彼が引き継ぐことができるんでしょうか?彼、プログラマーでしたっけ?造幣局に勤めてたんじゃ?

・宋、周到に準備していた経済テロを、娘の電話一本でやめちゃうの?あなたの決意ってそんなもの?

・つかまっていたはずの風間龍一郎(=神狗のドン)が脱走し、宋を殺しに来ますが、そんな都合よく脱走できるわけないでしょ。

・そこにさらに龍吾(=龍一郎の息子)が現われ、龍一郎を刺し殺す…。お前、さっきまでいなかったじゃん!なんでこう次々と、入れ替わり立ち替わり出てくるのよ。どっかで隠れて順番待ちしてたんですか?

…と。これだけつっこみポイントがあれば、しらけるには十分です。
ハラハラドキドキの展開に持っていきたいがためのご都合主義が多すぎです。

唯一よかったのは、韓国の刑事さん(名前忘れた)が、ひそかに愛するユナを救うために、敵のアジトにひとり乗り込むシーン。両手で拳銃を撃ちながら突進する姿はかっこよかった。死んじゃったしね。


ところでこのドラマ、香港映画『インファナル・アフェア』に似ているという情報を目にしたので、最終回に先立って、シリーズ3本通して見ました。

たしかに、設定が非常によく似ています。潜入捜査官としてマフィアに潜り込む主人公、彼の身分をただひとり知る警察のボス、ちょっと気弱な弟分。ボスのパソコンに残る本当の自分のデータを消され、警察官としての身分を失うという展開も共通しています。

ただやっぱり、本家の方がいいですね。

本家の潜入捜査官・ヤンは、とても人間味のあるキャラクターです。すぐ暴行事件を起こしたり、ぼやいたり。そこがすごく感情移入できるんです。だから、最後に彼が死ぬ場面は本当に悲しくて、だからこそ心に残るストーリーなんです。
(ちなみに「ヤン」っていう名前もいいですね。不敗の魔術師!)

ドラマの竹野内は、これとは対照的に、鉄壁の正義感で悪を追いつめるキャラクター。かっこいいっちゃかっこいいんですが…。直前にヤンにどっぷり感情移入してしまった身としては、このできすぎ感がどうも気にいらんです。

しかも、最後にヤンのように死んでくれれば、まだ多少は感情移入できたかもしれないんですが、「死んだか?」と気を持たせておいて結局死んでないし。無理してハッピーエンドにするのやめようよ!って思います。


いろいろ悪口を書いてしまいました。
期待していただけに、失望もひとしお、という感じでしょうか…。


第4位:Ns'あおい(火曜9時 フジテレビ)

第1回を見た後のレビュー

石原さとみが熱血ナースを演じた病院モノ。

最初のレビューでも書きましたが、熱血医療従事者が、大病院に巣食う問題に立ち向かうという構図は、『ブラックジャックによろしく』なんかでもすでに扱われている題材。なので、その基本線の中で、このドラマなりの独自性をいかに出せているかがポイントになると思うんです。

で、最後まで見てみた感想としては…「まあ、普通だよね」という感じです。『ブラックジャックによろしく』ほどの魅力は感じられなかったかなと。

基本的に1話完結構成でしたが、各話で描かれるエピソードの中には、けっこういいものもあったとは思います。
桜の下で笑いながら死にたいという患者・吾郎さんをみんなで花見に連れ出すエピソードなんかは、泣けました。

「吾郎さん、桜、咲いてるよ!」

ダー。(号泣)


ただですね、ラストのオチが、なんか納得いかないんです。

ナースに禁じられた医療行為を行い、懲罰の対象になったあおい。彼女を最後に救ったのは、彼女を病院から追い出そうとしていた張本人である俗物・田所副院長のひとことだった…。

「今回の事件で誰かが責任を取らなければならないとしたら、それは私です。私が彼らの行動を黙認しました」

出世のことしか頭にないと思われていた田所にも、医者としての魂が残っていた…というのは、まあ美しい話なんですが、なんかちょっと唐突過ぎると思うんですよね。
「そんなの、副院長らしくないですよね」
「いや、彼らしいよ。はじめて出会ったころのあの男は、そういうやつだった」
なんていうセリフでそのへんがフォローされていますが、やっぱり納得いかんです。

それに、視聴者としては、力の弱いナースが、自分の力で病院を変える!みたいなところを、どうせなら見たかったと思うんです。でもなんだか、田所がいちばんのヒーローになって終わってしまったような気がするんですよね。そのへんも納得いかないポイントのひとつです。


…とまあ、プラスマイナスいろいろありまして、総合的にみるとこのくらいの順位という感じです。


第3位:喰いタン(土曜9時 日本テレビ)

東山紀之演じる食いしん坊探偵が、その超人的な味覚で様々な事件を解決していく物語。というか、食いまくっているうちになんとなく事件が解決してしまう物語。

正直、全然期待していなかったんですよね。
東山紀之、たまにドラマに出てくるかと思うと、なんか変なキャラクターばかり演じている気がするんです。貧乏人とか。
なので、今回もまたその路線で、ちょっと目先変えてみましたー的なものなんじゃなかろうかと思っていたんです。
東山の相方が森田剛ってのもいかがなものかと思いました。べつに誰でもよかったんだけどさあ、そういえば森田くん最近出てなかったよね?そろそろ1回くらい出てみよっかー、みたいな。そんな感じ?

わたくし、まだまだ眼力甘いです。
たまたまヒマだったんでためしに見てみたら、これがおもしろくて。

ストーリーははっきりいって超嘘くさくて、チープといってもいいくらいなんですが、それが各キャラクターのほのぼのとした個性とうまくからみ合っていて、見ていてつい楽しくなってしまうのです。

まず、やはりなんといっても、主演・東山紀之のキャラクターが光っていました。
いつも食べ物のことしか考えていないヘンなキャラなんですが、そのヘンなやつが毎回、金の箸で犯人と華麗に渡り合うというところが、なんともおかしい。しかもすまし顔だし。このおかしさは、数多いるジャニーズの中でも、東山にしか出せないでしょうね、きっと。
東山といえば、オープニングで、ビバルディの『四季』(だったかな?)に乗せて、華麗な踊りを披露していましたが、あれもおかしくておかしくて。毎回笑って見てました。

それから、テキトウなキャスティングだと思った森田剛も、なかなかよかったんですよね。「頼りないんだけど愛せる弟分」的なキャラクターに、うまくはまっていました。これもやっぱり、岡田准一ではなく森田剛でなくてはならなかったキャラクターだと思います。

あと、京野ことみの「いーがーらーしー」もよかったです。


そんなに楽しく見ていた『喰いタン』なのに、なぜ第3位になったかというと…。

これもやはり、最終回のオチのつけ方が、ちょっと不満なのです。
ちゃんと覚えていないんですが、なんか「喰いタン、オーナーに呼ばれて香港に行っちゃった」とか、そんな感じでしたよね。
え、これで終わり?と、肩すかしをくらった気分でした。

まあ、たぶん続きがあるんですよね。スペシャルとかで。そこまで含みで考えれば、あの終わり方でもべつにいいのかもしれないんですけど。


第2位:白夜行(木曜9時 TBS)

第1回を見た後のレビュー

幼いころに罪を背負い、明けない夜(=白夜)の中を這い回るような人生を送る男女を、山田孝之と綾瀬はるかが演じたドラマ。

正直、見ていてずっと辛かったです。猛烈にダウナーな気分になるドラマでした。
それではなぜ、第2位という高い順位をつけたかというと。それは、このドラマに一貫して流れる「切なさ」「やるせなさ」に心打たれたがゆえです。
最近はハッピーエンドのドラマが多いですが、個人的には悲しい結末のやつの方が好きなんです。古いですが、「高校教師(真田&桜井版)」とか「恋人よ」とかね。

男=桐原亮司(山田孝之)は、女=唐沢雪穂(綾瀬はるか)を守るために、罪を犯し続けます。人を殺し、女性を暴行し…。でも彼は、けっして悪人ではありません。彼が願っているのは、犯した罪が時効を迎え、ふたりで手をつないで太陽の下を歩くこと、ただそれだけ。なんとも切ないじゃないですか。
しかも、そうやって逃げ続けても、けっして幸せな気持ちで太陽の下を歩くことなどできないということを、亮司はわかっています。本当は裁かれ、罪を償いたい。それができないのは、雪穂を守らなければならないという足枷ゆえ。うんうん、これもやるせない。

最終回。亮司は雪穂を守るため、自らの胸をハサミで刺し、歩道橋から飛び降りて自殺します。道に倒れ、瀕死の亮司を、黙って見つめる雪穂。彼女を太陽の下に送り出したい亮司は、雪穂に「行け」といいます。立ち去る雪穂。
このシーン、初回の冒頭でも描かれたシーンです。あのときは、「ふたりに何が起こったんだろう?」とまったくの謎でしたが、今ここで見ると、すべてがつながった感があります。
太陽の下を歩くことを願い続け、結局最後までそれがかなわなかった亮司。これもまた切ない結末です。

さらにやるせないのは、亮司が自分のすべてを捧げて守ろうとした雪穂の、その後の顛末。雪穂は亮司の死後、生きる屍のようになり、借金にまみれて姿を消します。亮司の人生は結局なんだったんだろうと思うと、悲しすぎます。

このように、とことん救いのないこのドラマですが、最後の最後にひとつだけ救いが描かれます。
原っぱで遊ぶ亮司の子供。それを見守る雪穂。手をつなぐふたり。その上には太陽が…。
亮司と雪穂が願い続けてかなわなかったことが、形を変えて実現したということなのでしょうか。このシーンの本当の意味はよくわかりませんが、たぶんせめてもの救いなんだろうと思います。

…と、いちおう救いらしきものはなくもないものの、もうちょっと救いがあってもよかったんじゃないかと思わなくもありません。悲しい結末好きの僕ですが、悲しさの中に残された最後の救いの一撃で号泣させられるような終わり方が理想だったりします。残念ながらそういう感動はなかったですね…。それがあれば、間違いなく第1位だったんですが。


ちなみに、このドラマによって、僕の中での山田孝之の株が大きく上がった気がします。これまで正直、世間の評判ほどには魅力が感じられていなかったんですが、このドラマの中で彼が見せた表情には、何度もドキッとさせられました。あー、もちろん、俳優としてですよ。


第1位:夜王~YAOH~(金曜10時 TBS)

第1回を見た後のレビュー

歌舞伎町のNo.1ホストクラブ・ロミオを舞台に、No.1ホストを目指して奮闘する駆け出しホスト・的場遼介を、TOKIOの松岡昌宏が演じたドラマ。

最初のレビューでも書きましたが、実はあんまり期待していなかったんです。
お客様の幸せのために奮闘する熱血ホストというキャラクターは、職業をほかに置き換えれば、わりとありがちのような気がします。第1回を見た限りでは、正直退屈でした。

チーフプロデューサーにあの貴島誠一郎氏の名前があるということで、ただのクソドラマではないだろうとは思いつつも、実際氏がどこまで深く関わっているかわからないこともあり、半信半疑で見ていました。

そんなこのドラマが、なぜ第1位なのか。

まあ細かいこと抜きにして、単純におもしろかったんですよね。

当初予想としては、なんとなーく遼介が成長し、最後にはNo.1の座に就き、おめでとー…そんな感じかな?と思っていたんですが、そんな単純なものじゃなかったです。
基本的には1話完結で、各話ごとのエピソードが描かれていくスタイルなんですが、その背後に全体としての大きなストーリーの流れが存在していました。それが秀逸だった気がします。
カリスマホスト・聖也(北村一輝)とNo.1の地位を賭けて争うことになるものの、まったく歯が立たない序盤。信頼しあう仲間と遼介派を立ち上げ、次第に聖也を脅かす存在に成長していく中盤。遼介を支え続けた麗美の死。聖也との最終決戦に突入する終盤。次第に盛り上がっていく展開から目が離せませんでした。

しかも、それで終わりかと思ったら、最終回にまたひとつ、大きな展開が待っていました。

最終回直前、ロミオに警察の手入れが入り、ロッカールームから覚せい剤が。歌舞伎町のホスト界を手に入れること目論む二階堂フジ子の陰謀で、ロミオそのものが存続の危機に立たされます。

ここからの展開がよかったです。

一度は、「輝きを失ったロミオにもう用はない」とまでいっていた聖也。その聖也が遼介にいいます。
「このまま何もしないつもりか。お前も力を貸せ」

なーんと、聖也と遼介の共同戦線です。
離散していたそれぞれの派閥のメンバーが再集結。聖也と遼介を先頭に、2つの派閥が並んで歌舞伎町を練り歩くシーンは、めちゃめちゃしびれました。

両派閥が協力し、一気に巻き返すロミオ。そして、二階堂フジ子の店に乗り込んだ聖也がひとこと。

「俺を敵に回してこの街で生きていけると思うな」

かーっ。あんたかっこいいよ。一生ついていきます!

このドラマ、主人公は松岡昌宏演じる的場遼介ですが、このドラマの魅力を支えたのは、北村一輝演じる聖也の圧倒的な存在感だったと思います。
北村一輝、どっちかというと個性派俳優というイメージがありました。つまり、ルックスはそれほどでもないけど、クセのある独特の演技で立ち位置確保してます、みたいな。
でも、このドラマにおける北村一輝は、ルックスからセリフから立ち居振る舞いから、何をとってもめちゃめちゃかっこよかったです。彼の見方が180°変わりました。彼をこの役にキャスティングしたというのは、すごい眼力だと思います。

さてラスト、ロミオ復活を見届けた聖夜は店を去り、大阪に新天地を求めます。遼介はNo.1となり、聖也派を引き継いだ蓮たちとは好敵手の関係に。それぞれの派閥を引き連れて街を練り歩く、遼介、聖也、蓮。

そして、ビルの屋上にひとり立つ遼介のセリフで、このドラマは終わります。

「麗美さん、見ていてくださいね。必ず掴んでみせます。この街の景色を。」

No.1に上り詰めた遼介ですが、この後もまだ上を目指すということでしょうか。ひょっとして、まだ続きがあるのかな?あるといいなあ。


…というわけで、前クールに引き続き、TBSの金曜10時枠が第1位となりました。
この枠、いいドラマが多いんですよね。フジテレビの木曜10時枠と並んで、最も好きな枠です。
もっとも、これまでわりと大人向けの枠というイメージがあったんですが、前クールは松本潤、今クールは松岡昌宏ときて、次クールは山下智久。ジャニーズ連発ですね。枠の傾向変わってる?
まあ、次クールも期待しますよ。

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コメント

遅くなりました。(待ってないって)
やっと、アンフェアを見終わりました。

僕が見てたドラマは、
西遊記、アンフェア、時効警察、喰いタンと普段あまりドラマを見ない割には今期はよく見たなぁと言う感じです。(時効警察はまだ後2話残ってますがw)
順位は、
1.時効警察
2.喰いタン
3.アンフェア
4.西遊記
と言う感じでしょうか?(時効警察はまだ最後まで見て無いので暫定1位ってところですが)

時効警察は、思ったより面白いです。ドラマ「TRICK」的な細かい笑いが好きでした。
他は概ね14chさんと同じような感想を持ちましたね。アンフェアなんか最後まで良かったのに・・・。
ゲームのポートピア殺人事件の犯人はヤスみたいな感じですか?(泣笑)
西遊記なんてスペシャルまで見ちゃってものすごく後悔しました。数字は取れたようなので映画化だそうですが。(まぢで?)
以上、長文失礼しました。
春ドラマも書くんでしょ。楽しみにしてます。

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