2005/10/24

続・今クールのテレビドラマレビュー(2005秋)

前の記事で5本のドラマについてレビューしましたが、今回はさらに残りの4本についてのレビューをお送りします。

これまでは自分が見たいと思って見ていたドラマについて書いてきましたが、今クールは見られる限りのドラマを見て書いています。ちょっとムキになって見ています。
無理していろいろ見てみると、普通だったら自分は見ないだろうなあと思うようなドラマが意外に面白かったりします。これはちょっとした収穫でした。

というわけで、今回も長々といきます。

恋の時間(日曜9時 TBS)

バリバリのキャリアウーマンである41歳の姉と平凡な主婦である35歳の妹、対照的な姉妹のそれぞれに芽生える恋を描く物語。

主人公のひとり、キャリアウーマンの姉・雪枝を黒木瞳、もうひとりの主人公、主婦の妹・香里を大塚寧々が演じています。
特に黒木瞳は「またこういう役なのね」という感じです。マンネリ感もありますが、安心して見られる起用といえます。

彼女たちの恋の相手としては、まず黒木瞳の相手役に宮迫博之。黒木瞳起用の磐石さに比べると、この起用はちょっと驚きです。また、雪枝の昔の彼氏を演じる伊原剛志も恋の相手になりそうです。
一方大塚寧々の相手役は大森南朋。たまに見かけますが、温厚そうなオーラが出ていて、わりと好きな俳優さんです。でも名前の読み方わからないんですよね。なんて読むんだろう。ちなみに今調べたら、俳優・舞踏家の麿赤兒さんがお父さんなんだそうです。こちらも読み方わからず。

第1回は、姉妹がそれぞれの恋の相手と出会うエピソード。姉・雪枝は、電車の中である男(宮迫博之)を痴漢と間違え、駅員に突き出します。一方妹・香里は、公園で倒れた母を救ってくれた男と公園で再会します。

これからまたいろんなことが起こって恋が進展していくんだと思いますが、全般的にガヤガヤとやかましいこと抜きで、淡~い感じで描かれていきそうな感じです。キャスト的にも題材的にも、大人の女性をターゲットにしているっぽいことが伺われます。
男の僕から見ると、もうちょっとパンチがあってもいいかな?と思わなくもないですが、こういうしっとり感が、大人の女性には心地いいのかもしれませんね。

…という感じで、特に非の打ち所はないんですが、あんまり自分向きではないかなあ?という気がしています。
さっきも書いたように大森南朋さんがわりと好きなので、彼を見るためにひょっとしたら続けて見るかもしれません。


今夜ひとりのベッドで(木曜10時 TBS)

いがみ合って生きる兄と弟、そしてそれぞれの妻・恋人を中心に、幾人もの男女が入り乱れて繰り広げる、大人の浮気ラブストーリー。

主人公・明之(本木雅弘)とその妻・友(瀬戸朝香)は、久しく音信不通の異母弟・了(要潤)と梓(奥菜恵)の結婚式に出席し、そこで了が梓を捨てて別の女と脱走する場面に遭遇します。弟の不始末を詫びるため、明之が梓に声をかけたのがきっかけで、明之と梓は接近。一方了の方は友と付き合っていた過去があることが判明し…。
要するに、兄と弟、2組のカップルが相手を取り替えてしまったわけです。スワップってやつですかね。

スワップもの(?)というと、惜しくも亡くなられた野沢尚先生の名作「恋人よ」が思い出されます。浮気=不純なものと思いがちですが、これは感動的な純愛ストーリーでした。それに比べると、本作はもっと普通に不純な不倫を描いている感じです。
とはいっても、このドラマの公式Webサイトを見ると、「人生最後の時 そばにいて欲しいのは誰ですか?」なんていう、けっこうシリアスなキャッチフレーズ書かれていたりします。そういえば「恋人よ」でも、死を迎える鈴木保奈美が、“純愛”の相手である岸谷五朗と最後の時を過ごす様が感動的でした。本作でもこういうふうに「死」を通して純愛が浮き彫りになる展開になるのでしょうか。

奥菜恵は、話題となった離婚後初めてのドラマ出演ではないかと思います。あの一連の結婚&離婚沙汰ですっかりダーティなイメージがついてしまった感がありますが、本作での彼女はどうかというと、やっぱりダーティな感じです。結婚式で捨てられても泣き崩れるでもなく、むしろふてぶてしく飲んだくれます。まあ、今の彼女に純情な役をやられてもしらけてしまいそうなので、ちょうどいいかもしれません。

はっきりいって期待していなかったんですが、ストーリー展開にも演出にもこれといってマイナス要素が見当たらず、不作ぞろいの今クールの中では、意外といいんじゃない?という感じです。「先の展開がものすごく楽しみ!」というんでもないんですが、ちょっと気にはなるかな、と。そんなわけで、しばらく見続けてみようと思います。


花より男子(金曜10時 TBS)

金持ちばかりが通う名門高校「英徳学園」に通う庶民の娘・つくしと、学園を牛耳る御曹司4人組「F4」が繰り広げる学園ストーリー。
言わずと知れた、有名少女漫画のドラマ化です。(といいながら、読んだことはないんですが。)
ちょっと前に、「流星花園」というタイトルで、台湾でドラマ化され、「F4」として出演した4人がそのままの名前でアイドルとしてデビューしたという話もありました。
なので、「花より男子」が放送されると聞いたときには、その台湾ドラマが放送されるのかと思ってしまいました。華流だかなんだか知らないけどそりゃねーだろー…と思ったら、さすがにそんなことはありませんでした。

主役の井上真央という子は初めて知りました。今クールは主役の大抜擢が多いような気がします。
対するF4メンバーのうち、特にキーマンになりそうな2人は、松本潤と小栗旬。彼らはすっかり定番ですね。特に小栗旬は、以前からちょろちょろ出てはいましたが、最近特によく見る気がします。

第1回のストーリーは、大財閥の御曹司にしてF4のリーダー・道明寺司(松本潤)にうっかりご飯の汁をかけてしまった友人の桜子をかばったつくし(井上真央)が「赤札」(=F4が攻撃対象に決めたことの印)を張られ、学校中のいじめに遭うが、最後には怒りを爆発させて司を殴るというもの。
原作を読んでないのでその先の展開は知らないんですが、司がつくしに興味を持ったらしいことが匂わせられていましたし、F4メンバーの花沢類(小栗旬)もつくしに好意的のようでもあるので、このままずっとつくしとF4が対立していくわけではなく、逆に恋愛に発展したりするんでしょう。少女漫画だしね。

少女漫画が原作ということもあってか、リアルさはなく、ちょっと子供向け?という印象を受けてしまいます。この時間帯はわりと大人向けのドラマが多いんですが…。そんなわけで、あんまり好きになれない感じです。時間があれば見るかな、という程度でしょうか。


野ブタ。をプロデュース(土曜9時 日本テレビ)

冴えないいじめられっ子の女子生徒・信子(通称「野ブタ」)を、人気者の修二が「プロデュース」し、学校一の人気者に仕立て上げていく(?)という学園ストーリー。
第1回はビデオに録りそこねたので、第2回から見てみています。

主人公・修二を演じるのは、「ごくせん」で大ブレイクした亀梨和也。もうひとりの主役を山下智久が演じていますが、見ているとどうも、本当の主役は亀梨くんのようです。
一方「野ブタ」こと信子を演じるのは、CMなどでたまに見かける堀北真希。富士カラーのCMで長瀬智也の隣にいる子ですね。
…と、配役を見ると、やや子供向けかなあ?という気がします。(もともとこの枠は子供向けが多いですしね。)

第2回のストーリーは、野ブタのプロデュースを引き受けた修二が、まず野ブタのルックス改造に乗り出すというもの。髪を切らせ、新しい服を買い、誰もが目を見張るような美少女に生まれ変わらせることに成功します。が、「野ブタひとりだけ私服が認められるのはずるい」などと周りにいわれ、あれやこれやするうち、また元の暗いいじめられっ子に戻ってしまいます。

こういうストーリーって、今までダメダメだった少女が美しく生まれ変わって周りを見返す爽快感みたいなものが必要だと思うのですが、このドラマ、あんまりそういう爽快感が感じられませんでした。今後またいろんな手で「プロデュース」を重ね、だんだん見返せるようになっていくのかもしれませんが…。なんか物足りない感じです。

あと、「共同プロデューサー」の彰を演じる山下智久くんですが、なんか演技が投げやりな感じが。ちょっとヘンなキャラを演じているらしいのでそのせいかもしれないんですが、なんか好感持てません。

…と、そんなこんなで、あんまり見続ける要素が見当たらないんですよね…。
たぶん見るのは今回こっきりにすると思います。


以上、計4本のレビューでした。ああ疲れた。

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» 花より男子 第1話 from 連ドラ主義!
 昨日(10/21)より始まった「花より男子」。  今クールのドラマとしては、ほ [詳しくはこちら]

» TBS「恋の時間」第1話:キャリアの恋。主婦の恋。 from 伊達でございます!
価値観や考え方から、性格や生活まで、まったく対照的な「独身キャリアウーマン」の姉と「平凡だが幸せな主婦」の妹が引き起こす、「日曜劇場」想定内のベタなドラマです。 [詳しくはこちら]

コメント

麿赤兒さんは、「まろ・あかじ」さんですね。
http://www.dairakudakan.com/

っていうか~、ぐぐればすぐ判るじゃん。

んま、かわいくない言い方。でも教えてくれてありがとうございます。

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