2005/5/16

今クールのテレビドラマレビュー

最近また更新が途絶えていたので、ある人からおしかりを受けました。というわけで、強引にネタを見つけてお送りしてます。

最近テレビドラマが不調らしいですが、テレビドラマっ子を自認していた僕も、ここ数クールはほとんどドラマというものを見ていませんでした。
それが、どういうわけか今クールは週に5本も見ています。(精神的に元気が出てきたおかげだろうと勝手に思いこんでいます。)
それぞれだいぶ話が進んでそろそろ折り返し地点という頃ですが、いまさらながらそれらのレビューなど書いてみようと思います。


「エンジン」(月曜9時 フジテレビ)

キムタク主演の、今クールの目玉(?)とおぼしきドラマ。資料率も、大河ドラマを抜いてドラマトップのようです。
近年、パイロットやらアイスホッケー選手やらと職業ものが続いていましたが、今回も「レーサー」という職業ものです。「手を替え品を替え」という感じで、いかがなものかと思ってしまいます。

で、いかがなものかなと思いつつ見た第1回は、案外おもしろかったです。キムタク、レーサーでありながら挫折して父親の経営する児童養護施設の手伝いをするのですが、そこの子供たちとの掛け合い(というか、ほとんどキムタクが一方的にしゃべってるんですが)がおもしろいなと。

が、期待してみたその後の回は、どうもいまいちです。毎回子供の1人をキーにしたエピソードが展開され、最後にはキムタクの人間愛でめでたく解決、みたいな展開で、どうも鼻につくというか…。まあキムタクのセリフがぶっきらぼうで偽善者っぽくないところでなんとか救われているという感じです。
そんな感じなので、今後忙しくなったら見ないかも。

ちなみに、パイロットのときは「ぶっちゃけ」、アイスホッケー選手のときは「メイビー」と、「あー、このセリフ流行らせようとしてるんだな」という魂胆の見え透いた決めゼリフがありましたが、今回はそういうのはないみたいです。


「離婚弁護士Ⅱ ハンサムウーマン」(火曜9時 フジテレビ)

去年放送されたドラマの続編。去年のやつを見ていたので、惰性で今作も見ています。

前作は、わりと大人向けのドラマが多い木曜10時枠でしたが、今作は若年層向けの軽めのドラマが多い火曜9時枠に移動ということで、「ナースのお仕事」化を狙っているのか?と思わないでもないです。

ストーリーは、元やり手企業弁護士の間宮貴子(天海祐希)が成り行き上始めた個人弁護士事務所で、離婚やら恋愛のもつれやらについてのもめ事を解決していくというもの。…と書くと、なんかつまらなそうですね。

このドラマの魅力は、ひとえに主演・天海祐希のコミカルなセリフ回しにあるといってよいと思います。そこのところは今回も健在。ただ、「恋にあせるおくての30代女」という傾向が前作より強くなっているというか、前作では本音はあせっていても表向き強がっていたのが、今作では強がらずにストレートに表に出してしまっているあたりがちょっと残念ではあります。ただ、天海祐希の恋する相手が宇梶剛士というのが笑えていいです。宇梶、わりとちょい役が多かった気がしますが、こういう役をやらせるとけっこういいです。

基本的に一話完結なので見とばしてもダメージ少ないドラマですが、まあしばらくは見続けてみようと思います。


「夢で逢いましょう」(木曜9時 TBS)

TBSが誇る名プロデューサー・貴島誠一郎が手がける作品。貴島誠一郎というと、「冬彦さん」で話題になった「ずっとあなたが好きだった」や「愛していると言ってくれ」などのヒットドラマの生みの親。個人的には、「青い鳥」という作品が大好きです。

貴島誠一郎が手がけるドラマは、ピュアな恋愛ものとホームドラマの2通りがあると言われますが、この「夢で逢いましょう」はホームドラマもの。そういう意味では個人的には好きな方ではないのですが、そうはいってもさすが貴島誠一郎、しょぼいドラマは作りません。
矢田亜希子(「愛していると言ってくれ」でデビュー)、野際陽子(冬彦さんのママ)など、貴島ドラマならではのキャスティングもいいです。

ストーリーは、歯科衛生士のハツミ(矢田亜希子)と自衛官の父・恭太郎(長塚京三)、および彼らをとりまく人々が繰り広げるホームコメディ(?といっていいのか)。どうも「結婚」がテーマになっているようです。ラストでハツミが嫁いでいったりするのかもしれません。

このドラマの魅力は、なんといっても長塚京三のコミカルな持ち味にあります。長塚京三のコミカルな演技は今作に始まったことではないものの、ついついくすっと笑ってしまいます。恭太郎をとりまく自衛官の部下たちにもついつい笑わされてしまいます。
自衛官というと、ドラマではあまり扱われない特殊な職業なだけに、ともすると奇をてらったようにもみえなくもないですが、自衛官であるからこそのおかしさが各所にちりばめられていて、緻密な計算の結果であることが伺えます。

それから、松任谷由実が歌う主題歌がいいです。嫁いでいく娘から父に送るありがとうソングですが、ぐっときます。ドラマの内容に合ってます。

…と、ほめどころばかりで、今クールのイチオシです。


「恋におちたら~僕の成功の秘密」(木曜10時 フジテレビ)

IT企業を舞台に、貧乏人から金持ちにのし上がっていく(と思われる)主人公を描く草なぎ剛主演のドラマ。

ストーリーは、ねじ工場を倒産させてしまった島男(草なぎ剛)が、ふとしたことでIT企業社長・高柳徹(堤真一)と知り合い、彼の経営するIT企業に入社し、その人間性でさまざまなトラブルを解決しながら徐々に周囲の人間を変えていくというもの。
ストーリーがどことなく、昔のドラマ「お金がない」(織田裕二主演)に似ている気がするのは気のせいでしょうか。

話の展開やセリフがあまりに嘘くさかったり、カメラの動きがわざとらしかったりと、全般的にどうも好きになれません。話が嘘くさいのは、もともとおとぎ話的なストーリーなので当然といえば当然なのですが、それにしてもその嘘くさい話をほんとらしく見せる仕掛けがもうちょっとあってもいいと思うのですが…。

それから、草なぎ剛とヒロイン役・松下奈緒(この人知らなかったんですが、モデルさん?)の身長が不釣り合いなのがとてもとても気になります。もうちょっとなんとかならないものかと…。

そんなこんなで不満いっぱいなので、ちょっと時間がなくなったらたちまち見なくなりそうなドラマです。(だったら何で見てるんだと言われそうですが。)


「瑠璃の島」(土曜9時 日本テレビ)

子供がおらず、たったひとつの公共施設である小学校がなくなってしまうという危機(?)に瀕した島を舞台に、島の危機を救うべく東京から連れてこられたひとりの不良少女とそれをとりまく人々が繰り広げるドラマ。

秋にひとりでぶらっと行った沖縄・八重山諸島が舞台ということで、なんとなく気になって見始めました。(ちなみにうちの母も見ているのですが、母の方は竹野内豊が出ているというのが見ている理由です。)

序盤のストーリーは、島に連れてこられた不良少女・瑠璃(成海璃子)がさまざまなトラブルを引き起こしながら徐々に心を開いていくというもので、すでにだいぶ素直でいい子になったようです。最初は不良っぽく見えていたのが、本当に素直になったように見えるところはなかなかだなあと思います。予想より早く素直になってしまったので、「この後の展開はどうするんだ?」と思ってしまいますが、謎の過去を持っているらしい川島(竹野内豊)にまつわるエピソードがこれから語られていくのでしょう、と期待。

なんとなく惰性で見てはいるものの、見所はなんだろうとあらたまって考えると、あんまりないかも。でも土曜の夜は実家にいてヒマなので、きっと全部見ちゃうんだろうなあ。


以上、そんな感じでお送りしたドラマレビューでした。ああ疲れた。

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愛していると言ってくれ愛していると言ってくれ(あいしいてるといってくれ)は、東京放送|TBS系で1995年7月〜9月に全12回で放送されたドラマ。放送時間は毎週金曜日の22時からの1時間(金曜ドラマ枠)Wikipediaより引用...... [詳しくはこちら]

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