福知山線脱線事故に寄せて

JR福知山線の脱線事故から一日が経ち、現時点で死者73人と報道されています。

過去に起こった列車事故では、死者百数十人というケースもいくつかあるとのこと。それらに比べれば、今回の事故はいくらか小規模といえるのかもしれません。

が、報道される死者の数が増加するたびに「おお、えらいことになった」などといいながら、内心もっと増加することを期待したりしていませんか？
恥ずかしながら僕はそれを期待してしまっていました。

もちろん、目の前に今まさに生きるか死ぬかという被害者がいたとして、「この人も死ねばいいのに」などとは思わないと思います。でも、単純に数字としての「死者の数」になったとたんに、その数字が増えることを期待してしまうのです。いっそ史上最大の列車事故になればいいのに、なんて期待しているところもないとはいえません。きっと、そういう未曾有の大事故にリアルタイムに立ち会うことにかすかに興奮しているからだと思います。

で、そういうふうに思ってしまう自分を省みるにつけ、自分はちょっと危ない人間なんじゃないか？と思ってしまったりもするわけです。

皆さんはどうですか？